30代からの妊活ブログ不妊治療を知る

30代の働きながらの妊活ブログ。神戸ARTレディスクリニックでの不妊検査済み。今のところは自然に…妊娠できればと

体外受精までに至るまでに行うこと

不妊治療の体外受精、検査

不妊治療は検査から始まり、

検査によってステップアップし、検査によって

終わると言っても過言ではないでしょう。

それほどまでに、不妊治療という医療においては、

検査が重要な役割を担っているからです。

これから不妊治療を始める女性とそのパートナーの方に

ぜひ知っておいていただきたい、高度生殖医療の

体外受精に至るまでに行う、女性側の一般的な検査を

一気にご紹介します!今回はサラッとまとめておきたいと思います。

 

  • 不妊治療、女性側の一般的な検査

1・検査名

基礎体温測定

卵管疎通性検査

経腟超音波検査

超音波下子宮造影検査

ヒューナーテスト(性交後検査)

精子抗体検査

ホルモン検査」

 

2・解説

基礎体温測定」

毎朝起きた直後に体温を測定し、グラフを作成します。

体温の変化によって卵巣の働きを知ることができます。

また、月経周期や、いま子宮が月経周期のなかの

どの段階に相当するのかも推測できます。

卵巣が正常に働いていないようであれば、

原因を特定する検査が必要になります。

 

「卵管疎通性検査」

子宮と卵管の造影検査です。

エックス線撮影で子宮腔や卵管の形状を診断します。

この検査では子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどが

見つかることがあります。

また、卵管に造影剤を注入する為、

この検査によって卵管の疎通性が回復し、

妊娠に至ったケースもすくなからず報告されています。

 

「経腟超音波検査」

膣内に超音波を発する端子を挿入し、

子宮に超音波を照射し、子宮や卵巣の位置などを画像化して

観察する検査です。

子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣腫瘍、チョコレート嚢胞、

子宮外妊娠などの病気が見つかることもあります。

 

「超音波下子宮造影検査」

生理食塩水などの造影剤を注入した上で

行う超音波検査です。子宮内膜ポリープの

詳しい診断などのために行います。

 

「ヒューナーテスト(性交後検査)」

排卵当日の朝に性交し、性交後2~4時間以内に

子宮頚管粘液を採取して粘液内に運動精子がいるかどうか、

いたとしたらどれくらいいるかを調べる検査です。

スケジュール上、検査当日の朝が難しいようであれば、

前日の夜に性交を行ってもかまいません。

 

「抗精子抗体検査」

精子抗体は文字通り、精子を殺す抗体です。

女性の血液中や子宮頚管粘液、

卵管分泌液に抗精子抗体が存在する場合があり、

抗体の強さによっては自然妊娠が難しいと考えられます。

治療は人工授精、体外受精、顕微授精とステップアップします。

 

「ホルモン検査」

ホルモン物質は脳の視床下部、下垂体、卵巣などの臓器から

それぞれ分泌され、相互にフィードバックして

影響し合っています。視床下部から分泌される

性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)、

下垂体から分泌される性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)、

乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)、

卵巣から分泌される女性ホルモン、

男性ホルモンなどが検査対象です。

 

なお、甲状腺の異常が疑われる場合には

甲状腺刺激ホルモン、甲状腺ホルモン、

副腎皮質ホルモンなどの検査も行います。

 

不妊治療は男性も参加!女性だけの治療ではない

不妊治療は夫婦の足並みをそろえる

 

不妊治療では、女性と男性がそれぞれに検査を受け、

必要があればひとりずつ治療を受けなければなりません。

女性だけが検査と治療を受けている

ご夫婦も少なくはないようです。

でも、それでは片手落ちだと私の知っている

神戸ARTレディスクリニックの先生は言っています。

というのも、不妊症の原因のうち

女性だけに原因があるケースは45%で、

残りの55%は男性側の原因と、

男女双方に原因があるケース、もしくは、

男性と女性の相性が悪いといったものだそうです。

 

神戸ARTレディスクリニックのHPにもこのような記載があります。

『お生まれになる赤ちゃんのお二人の愛の結晶ですから、

赤ちゃんを作る努力にも男性も積極的に参加しましょう』

 

だから、男性も必ず女性と一緒に

妊症の検査や治療に参加しましょう、というのです。

私はこれが至言だと思います。

 

1・検査

→検査で不妊症の原因が判明

 

2・不妊症の原因に対する治療

 

3・検査

→治療結果の確認、原因が解消されたか、

生殖補助医療で妊娠できる状態になったら適切な手法の選択へ

 

4・適切な内容の生殖補助医療

不妊治療を受けたらまた検査を受けて結果確認へ

 

夫婦の足並みをそろえるのは

この「流れ」1項目の前段階になります。

精液検査で異常があれば男性側の治療も必要になりますので、

1の時点で夫の参加が不可欠なのです。

とはいえ、現実には女性だけが不妊治療を

受けているご夫婦もいらっしゃいます。

SNSに投稿された不妊治療をひとりで受けた女性や、

不妊治療に参加しなかった男性の声をまとめてみました。

私の友人、知人から直接聞いたリアルな声も

こっそり混ぜてお届けします。

 

不妊治療に興味を持っていらっしゃる方が、

ご自身がこれから進む道を考えるご参考になりましたら幸いです。

 

夫が参加しない不妊治療で離婚も……女性と男性のリアルな声

  • 孤独な不妊治療を受けた女性の声

「最初はひとりでこっそり不妊治療受けていたけれど結果が出ず、

夫に精液検査を受けるように頼んだらキレられ、

それ以降、不妊治療の話をしようとすると

外泊してまで私を避けるようになりました。

夫婦生活も当然なくなり、私ひとりで治療を受けても

意味がないので不妊治療自体やめてしまいました」

 

「夫を説得して精液検査を受けてもらったら、帰宅後すぐに離婚を言い渡された」

 

「精液検査まではなんとか受けてもらいました。

検査の結果、精子の数が少ないことが判明。

でも、夫は不妊治療を受けたくない、だけど子どもは欲しいと言います。

どうしたらいいの?」

 

「夫が不妊症です。だけど夫の実家では私が不妊症だという話になっていて、

夫は素知らぬ顔をしています。

今は私だけ通院している状態ですが、治療がつらく、

夫に対する不満、将来に対する不安が大きくなってきました」

 

「ひとりで不妊治療を受けていたけれど、その間は妊娠せず。

治療をやめて1年後に自然妊娠しました。

夫は私が受けていた治療が無駄だったと言います。

なぜそんな風に言えるのかと責めたら口論になってしまいました」

 

  • 不妊治療を拒否した男性の声

「精液を取って調べるというのがもう生理的に受け入れられない。気持ち悪い」

 

不妊治療の話をされると、子どもを作る道具扱いされているような気がした」

 

「別にそこまでして子どもを作らなくても、と思う」

 

「男は繊細なんだよ」

 

「精液に異常がある可能性だとか、子どもを作れない身体なのかもしれないとか、

そういうことを言われると自分の存在を否定されているような気になる。

不妊治療にこだわる妻の顔を見るのが苦痛になり、離婚を決断しました。

付き合っていたころの妻は可愛かったけど、

口を開けば妊娠!不妊治療!検査!とばかり言うようになった

離婚前にはもう生理的に無理でした」

 

不妊治療を受けた夫婦の声の中から

 

私が読んだ書籍の中に、治療を受けたご夫婦のうち、

妻を見守る夫の声が載っています。

 

このご夫婦は男性の精液所見が悪く、不妊治療が必要だったとのこと。

夫は治療に苦しむ妻を見守るしかなく、自分のせいで妻が苦しんでいるのに

自分は何もできないと、もどかしい思いを口にしていたそうです。

「何もしてやれないのがいちばんつらい」と。

不妊治療を拒否した男性たちの声と比較すると、違いは明白ですよね。

夫婦が足並みをそろえて治療できるかどうかは、

ふたりの絆や、ひとりひとりの人間性次第だと思えてきます。

ワクチン接種で不妊症!?ウソ?ホント?

冬を迎えて日本では新型コロナウィルス感染症(以下「COVID-19」と記載)の

感染状況がぐっと落ち着いてきましたね。

しかし、これからはインフルエンザの流行期です。

また、アフリカ発の新しいCOVID-19変異株「オミクロン株」が

流行の兆しを見せ、不穏な気配を感じていらっしゃる方も

多いのではないでしょうか。

 

日本政府はこれまでCOVID-19の対策では

ずっと後手に回ってきました。

2022年以降もCOVID-19に振り回される状況が続けば、

日本経済が総崩れする「最悪の未来」が現実になるかもしれません。

頑張ってほしいところです。

 

現在は変異株に対しても有効なワクチン開発と、

3回目のワクチン接種の実施計画が進められています。

 

ところが、海外ではワクチンの副反応を理由に、

接種を拒む人々が少なくないのだとか。

実は日本でも一部の人々が同様の理由からワクチン接種に

及び腰だったと言います。

そして、その「一部の人々」の中に、

「ワクチン接種で不妊症になると聞いた」という女性が

含まれていることを、皆さまはご存知でしょうか?

 

「新型コロナウィルス感染症のワクチン接種で不妊症になる」という噂の真偽を問う

 

はっきりと断言できます。

これを書いている2021年12月1日現在、COVID-19のワクチン接種が

原因で不妊症になったという事実はありません。

むしろ、COVID-19ではなぜこのようなうわさが

流布されるようになったのか、という疑問が生じます。

 

日本政府の公式発表には、

『COVID-19のワクチンには妊娠に影響を与えるホルモン物質が

含まれていないため、不妊症の原因にはならない』

といった内容が記載されています。

 

2021年8月にはアメリ疾病対策センターからも

『妊婦への接種に関し、安全性への懸念は見られない』

と発表がありました。

じつは公的機関からは一切

「COVID-19のワクチン接種が不妊症を引き起こす」

などという文言は出てきていないのです。

このうわさがちらほらと姿を現すのは、

SNSなど、発信者が不確かな媒体に限ります。

 

・ワクチン接種後に流産した女性がいるらしい

・ワクチン接種後の不妊治療がうまくいかなかった女性がいるらしい

・もしかしたらワクチンが胎児に悪影響を及ぼすかもしれない

 

うわさの根拠もまたこうしたうわさ程度のものです。

ワクチン接種後に流産した女性の存在は否定できませんし、

不妊治療の成否については是非もありません。

ただし、ワクチン接種が流産率や、

不妊治療の成功率に影響した可能性については、

日本で活躍する複数の産婦人科医が否定しています。

 

つまり、こうしたうわさは、COVID-19ワクチンを

不妊症に関連付ける理由にはならないわけです。

 

まだワクチン接種していない女性、3回目のブースター接種を迷っている女性へ

 

日本では79%程度、ワクチン接種が進んで、

新型コロナウィルスの脅威は確実に抑え込まれつつあります。

しかし、変異株への対応が遅れれば、再び日本社会は

厳しい冬の時代に突入するでしょう。

なお、COVID-19ワクチンが不妊症の原因になる可能性は低い一方で、

COVID-19感染症に感染した後に男性の精子が減ったという

報告が相次いでいます。ワクチンではなく、

感染症に罹患することが不妊症を招くのです。

 

男性と女性では体のつくりや機能が異なりますから、

男性に新型コロナウィルス感染症をきっかけとする

不妊症傾向が確認できたから、

女性にも危険、とは言い切れないでしょう。

とはいえ、種としての共通点があるからには、

新型コロナウィルス感染症不妊症を引き起こす、

その可能性はあるのだと考えるべきだと思います。

 

すでにワクチン接種2回目を終えている方でも、

油断せずしっかりマスクを着用し、ウィルス対策を

注意深く続けるようになさってください。

そして、3回目のブースター接種についても、ぜひ政府の動きを見守り、

対応するようになさってください。

 

不妊治療中の方へ。COVID-19抗体価をレディスクリニックで確認できます

 

私の知っている不妊治療のクリニック、

神戸ARTレディスクリニックでも、ワクチン接種で作られる

COVID-19抗体価を詳しく確認できる抗体検査を

実施しています。予約不要だそうです。

 

不妊治療中の方やこれから不妊治療をされる方も、

抗体検査を利用されるのもいいのかもしれません。

血縁関係が濃いとダウン症の子どもは生まれやすい?

先日レディスクリニックの掲示板を見ていたら…

血族結婚とダウン症児の関係について気になったので

今回は、こちらの内容で考えていきたいと思います。

 

レディスクリニックにあった内容

  • 質問

夫は血族結婚を繰り返してきた一族の出身です。

ダウン症の子どもが生まれるのではと心配になりました。大丈夫でしょうか?

  • 医師の回答

ダウン症と血族結婚とは関係ありません。

女性の年齢が高くなるとダウン症の原因である

染色体異常の割合が上がりダウン症児が生まれやすくなります。

 

血族結婚はダウン症に関係なく、問題点は別のところにある

 

血族結婚では遺伝性疾患が親から子に

受け継がれやすいという問題があります。

遺伝性疾患の多くが劣性遺伝だからです。

今回のQ&Aのケースでは質問の女性とその夫に血縁がないため、

遺伝性疾患の心配はないだろうとのことでした。

 

医師が指摘したのは女性の年齢です。

女性の年齢が高くなると正常な卵子が減り

染色体異常の卵子が増えます。

卵子の染色体異常こそが子のダウン症の原因なのだそうです。

 

私の知る神戸ARTレディスクリニックには

こんなグラフもありました。

https://www.ivf.co.jp/?page_id=5834

「PGT-A(着床前診断:着床前染色体異常数性検査)」Q&Aより

図3 女性の年齢と染色体異(異数性)を持つ胚盤胞の割合

 

参考のグラフによると、治療の過程で得られた

胚盤胞のうち染色体異常の割合は、

35歳女性:約40%

38歳女性:約55%

41歳女性:約77%

44歳女性:約92%

47歳女性:100%

となっています。

 

男性の年齢も影響がないとは言えませんが、

女性の年齢の方がより深刻だということが

お分かりいただけたのではないでしょうか。

女性の年齢が上がると採卵できても妊娠に至らないケースが

ほとんどになってしまうわけです。

 

高齢出産に挑む女性は着床前診断

 

日本では女性の出産適齢期はわずか15年程度

成人になるのが20歳で、そこから就職して

仕事を頑張っていたら、35歳なんてあっという間です。

今回ピックアップの女性は34歳だったのですが、

ご本人は「まだまだ大丈夫」と思っていそうですよね。

その気持ちも分かります。私も似たようなものですもの。

 

不安を感じつつも果敢に挑む女性を私は心から応援します。

でも、せっかく妊娠しても子どもを育てきれない、

なんてことになったら後悔してもしきれません。

 

そこで、不妊治療で高齢出産に挑む女性は、

着床前診断(着床前染色体異数性検査)」を

必ず受けることを私はおすすめします。

 

体外受精(顕微授精)で得た受精卵(胚)の、

胎児以外の組織を採取して行う組織検査のこと。

「胚生検」とも言います。

不妊症と環境汚染

いつから不妊症は人類共通の問題になったのでしょうか…

 

その答えは、「人が合成化学物質を多用するようになってから」

なのかもしれません。

 

なぜ、そのようなことを思ったかというと

私の読んだ書籍「体外受精のすすめ/成田収著」第一章に、

不妊症の原因としての環境汚染」が取り上げられています。

 

注目は人を取り巻く環境に溶け込んだ

「合成化学物質」です。

人体内でホルモンに似た働きをする性質から

「内分泌攪乱物質」とも呼ばれるのだそうです。

 

環境ホルモン」と言えば、聞き覚えのある方が多いかと……。

 

「内分泌攪乱物質」を長期にわたって取り込み続けると、

男性では精子の数が減少し、運動率が下がると考えられます。

 

女性についても排卵障害の増加が指摘されているのだとか。

 

  • 男性への影響は精液量の減少、精子の減少と運動率の低下

1938年:精子の数・1億2000万個/ml:精液量・3.4㏄

1988年:精子の数・6600万個/ml:精液量・2.75㏄

 

  • 女性ヘの影響

子宮内膜症の増加、排卵障害の増加

 

「化学合成物質による環境汚染が不妊症を招く」根拠について

 

今や地球上には5000万種類をこえる人工的な

合成物質が溢れています。

1998年に行われた厚生省生活衛生局食品化学科の討論会議事録が

データベースに公開されているのですが、

その中にいくつか興味深い記述がありました。

 

1・複数の合成化学物質がひとの体内で同時に作用して思わぬ働きをすることがある

 

2・合成化学物質は人体の内分泌系だけでなく神経系、免疫系にも影響を及ぼす

 

3・合成化学物質はひとホルモンと同じ働きをすることがあるが、組み合わせによっては反応を弱めたり、強めたりすることもある

 

4・合成化学物質の中に、確実に子宮内膜症と関連が強い物質が存在する

 

5・男性不妊の増加が目立つ

 

これらは討論会に参加した医師らの言葉を抜粋し、

まとめたものです。

1998年の時点ですでに臨床医が「男性不妊が増えている」

と感じているのです。

ただし、同時に実態調査の困難さもまた

議論の俎上に上っています。内分泌攪乱物質が

生殖器の形成に影響しているか、機能に影響しているか、

医師が現実を知るためには、病院を受診した患者が

医師による性器の観察に同意しなければなりません。

 

また、男性においては精液採取に同意しなければなりません。

これらが大きすぎるハードルとなって立ちはだかっているのだそうです。

 

ここまで参考は

「98/05/27  内分泌かく乱化学物質の健康影響検討会第2回議事録」

https://www.mhlw.go.jp/www1/shingi/s9805/txt/s0527-1.txt

でした。気になる方は直接チェックしてみてください。

 

内分泌攪乱物質となる合成化学物質

 

  • 主な内分泌攪乱物質

ダイオキシン

ポリ塩化ビフェニル(PCB)

有機塩素化合物

・ビフェノールA

・トリブチルスズ

・フタル酸塩

 

農薬やプラスチック製品、船、樹脂製品などに含まれる物質です。

生活からこれらの物質を完全に除去できるかというと、

あまり期待できなさそうな気がします。

 

環境汚染による不妊症でも体外受精なら希望がある

 

環境汚染による不妊症は、男性の精液所見が悪く、

女性の妊孕力が低下しているためだと思われます。

そんな時、環境そのものをどうにもできないまま

妊娠を成立させるには、顕微授精で受精から着床までを

きちんと管理する必要があります。

 

精液を採取して正常な精子を選び出し、

別に採取しておいた卵子と結合させてできた胚を、

妊娠可能になった子宮内膜に着床させるのです。

 

確実に受精させるならば顕微授精しかありません。

 

今後も人類の生殖能力が全体的に低下し続けるのであれば、

高度生殖医療(ART)はますます希望者が増えていくのでは

ないでしょうか。

 

高度生殖医療(ART)と一般不妊治療

今回は不妊治療の基礎知識

「高度生殖医療(ART)と一般不妊治療」について

考えてみたいと思います。

興味がある方はぜひお付き合いください!

 

不妊治療は自然妊娠できる可能性が低い方に

適用される治療法の総称です。

不妊治療」とひとことで言っても、

治療方法にはいくつもの種類があるのです。

 

基本となるのは

タイミング指導

人工授精

体外受精

顕微授精

 

の4種類で、これに不妊症の原因に対するアプローチや、

各種検査を組み合わせてひとりひとりに

フィットする治療計画をデザインしていくようです。

 

高度生殖医療(ART)と一般不妊治療

タイトルにした「高度生殖医療(ART)と一般不妊治療」は、

治療方法の区分です。

高度生殖医療(ART)に分類されるのは

体外受精と顕微授精だと定められています。

 

これらの治療を受けられるのは総合病院の産婦人科や、

レディスクリニック、不妊治療専門のクリニックなどです。

 

一般不妊治療に分類されるのはタイミング指導と人工授精です。

 

  • 高度生殖医療(ART)と一般不妊治療の違い

高度生殖医療(ART)と一般不妊治療は大きく異なります。

高度生殖医療(ART)では成熟した卵子精子を採取し、

体外で受精させてから移植するため、

妊娠が成立する可能性が飛躍的に高まります。

 

一般不妊治療の場合はいつ夫婦生活を持つべきか

医師がタイミングを指導するか、

採取した精子を子宮に送り込むか、

いずれかの方法で女性の体内で妊娠が成立するのを

待つだけです。

 

  • 高度生殖医療(ART)と一般不妊治療それぞれのメリット・デメリット

高度生殖医療(ART)のメリットは、

一般不妊治療に比べて妊娠に至る可能性が高いこと、

治療費の助成制度があることなどです。

 

デメリットは、身体の負担が大きいこと、費用が高額になることなどです。

 

一般不妊治療のメリットは、

高度生殖医療(ART)に比べて身体の負担が小さいこと、

費用を抑えられることなどです。

 

デメリットは効果の保証がないこと、

高度生殖医療(ART)に比べて費用が低いため

基本的に公的助成制度の対象外であることなどです。

 

※ARTは高度生殖医療、高度生殖補助医療、

生殖補助医療など施設によって呼び方がちがったりします

 

実際に治療を受ける時のために情報を集めておく

 

不妊治療専門のレディスクリニック、

例えば私の知る神戸ARTレディスクリニックではというと、

高度生殖医療(ART)の治療法がさらに詳しく紹介されています。

 

体外受精、顕微授精、胚盤胞移植、レーザーアシステッドハッチング、

受精卵の凍結保存、精子の凍結保存、

SEET法、ERA(子宮内膜着床能検査)、高度生殖医療の費用、

高度生殖医療の治療実績、それぞれで独立した解説のページがあり、

さらにPGT-A(着床前診断:着床前染色体異数性検査)も

大きく取り上げられています。

 

技術的には体外受精、顕微授精でそれぞれ大きく違ってきますし、

体外で受精させた胚の移植時期にも意味があります。

受精卵、つまり胚の移植時期にどんな意味があるかは

こちらのページに書かれてます。

https://www.ivf.co.jp/?page_id=125

 

 

妊活でつける基礎体温表

基礎体温表をつけるにあたって準備したもの

 

「私は妊娠できるのかな?」

「私の身体ってどうなってるのかな?」

そんな疑問を持ったときには、自分の身体を知ることが大切ですよね。

妊娠するための機能が正しく働いているかどうかを調べる、

いちばん最初の検査は「基礎体温測定」。

 

基礎体温を測定し、作成したグラフの推移によって推測する形になります。

 

1・基礎体温表の用紙を準備

インターネットからダウンロードして印刷するか、

市販されている手帳型の基礎体温表の購入をおすすめです!

 

2・婦人用体温計を用意

一般的な体温計より一桁詳しく測定できる「婦人用体温計」を

購入しました

 

3・毎朝起きてすぐに検温して記録

毎朝起きてすぐ、起き上がる前の安静状態で

検温して結果を記録します

 

4・定規を使ってグラフを作成、月経も記録する

 基礎体温表の用紙に毎朝の体温をマークしてグラフを作成、

月経と経血量も記録します

 

グラフを作成してみて、体温が少し低い時期(低温相)と

高い時期(高温相)に分かれていたら、

女性ホルモンが正常に分泌されている証拠かと思います。

 

「妊娠できる身体である可能性が高い」と考えられます。

ただし!基礎体温が低温相と恒温相に分かれていても

なかなか妊娠できないというケースも少なくありません!

(友人や知人から聞く話しからではありますが…)

 

2層に分かれていても不安な場合には

やっぱりレディスクリニックなどの受診をしてみると

いいかと思います。

 

基礎体温で自分の身体と向き合うことさえ教えられなかった日本人

 

日本の性教育は先進国の中で最も遅れていると言われています。

改善を目指すとかいう話にはなっているようですが……。

国際セクシュアリティ教育ガイダンスでは

5歳から性教育を始めるべし」としているほどで、

ドイツの学校に至っては「生徒が知りたいことをすべて教える」のだそうです。

 

それに比べて日本の義務教育課程ではどうでしょうか。

少なくとも私は現実的な性教育を学校で受けた覚えがありません。

 

学校の授業では「ピル」という言葉も、

不妊」という言葉も聞きませんでしたし、

若いうちに安易な性交渉を持ったらどうなるのか、

性感染症とはどういうもので、どういう時に感染するのか、

どんな症状なのか、どうしたら予防できるのか、

感染している人とどうやって向き合えばいいのか、

性犯罪に巻き込まれそうになった時に

どうすれば身を守れるのか、もし被害にあったら

真っ先にどうするべきなのか、

そういった実際的な知識を学ぶ機会は一切なかったように思います。

 

むしろ、学校のような場所では口にしてはいけない言葉だと感じていました。

 

もし10代のころに今の主要先進国と同じような

性教育を受けることができていたら、きっとそのころから

基礎体温表をつけて自分の身体と向き合っていたかもしれません。

 

というわけで、基礎体温表作成のおすすめでした。