30代からの妊活ブログ不妊治療を知る

30代の働きながらの妊活ブログ。妊娠、不妊、不妊治療のことを知る。

不妊症と環境汚染

いつから不妊症は人類共通の問題になったのでしょうか…

 

その答えは、「人が合成化学物質を多用するようになってから」

なのかもしれません。

 

なぜ、そのようなことを思ったかというと

私の読んだ書籍「体外受精のすすめ/成田収著」第一章に、

不妊症の原因としての環境汚染」が取り上げられています。

 

注目は人を取り巻く環境に溶け込んだ

「合成化学物質」です。

人体内でホルモンに似た働きをする性質から

「内分泌攪乱物質」とも呼ばれるのだそうです。

 

環境ホルモン」と言えば、聞き覚えのある方が多いかと……。

 

「内分泌攪乱物質」を長期にわたって取り込み続けると、

男性では精子の数が減少し、運動率が下がると考えられます。

 

女性についても排卵障害の増加が指摘されているのだとか。

 

  • 男性への影響は精液量の減少、精子の減少と運動率の低下

1938年:精子の数・1億2000万個/ml:精液量・3.4㏄

1988年:精子の数・6600万個/ml:精液量・2.75㏄

 

  • 女性ヘの影響

子宮内膜症の増加、排卵障害の増加

 

「化学合成物質による環境汚染が不妊症を招く」根拠について

 

今や地球上には5000万種類をこえる人工的な

合成物質が溢れています。

1998年に行われた厚生省生活衛生局食品化学科の討論会議事録が

データベースに公開されているのですが、

その中にいくつか興味深い記述がありました。

 

1・複数の合成化学物質がひとの体内で同時に作用して思わぬ働きをすることがある

 

2・合成化学物質は人体の内分泌系だけでなく神経系、免疫系にも影響を及ぼす

 

3・合成化学物質はひとホルモンと同じ働きをすることがあるが、組み合わせによっては反応を弱めたり、強めたりすることもある

 

4・合成化学物質の中に、確実に子宮内膜症と関連が強い物質が存在する

 

5・男性不妊の増加が目立つ

 

これらは討論会に参加した医師らの言葉を抜粋し、

まとめたものです。

1998年の時点ですでに臨床医が「男性不妊が増えている」

と感じているのです。

ただし、同時に実態調査の困難さもまた

議論の俎上に上っています。内分泌攪乱物質が

生殖器の形成に影響しているか、機能に影響しているか、

医師が現実を知るためには、病院を受診した患者が

医師による性器の観察に同意しなければなりません。

 

また、男性においては精液採取に同意しなければなりません。

これらが大きすぎるハードルとなって立ちはだかっているのだそうです。

 

ここまで参考は

「98/05/27  内分泌かく乱化学物質の健康影響検討会第2回議事録」

https://www.mhlw.go.jp/www1/shingi/s9805/txt/s0527-1.txt

でした。気になる方は直接チェックしてみてください。

 

内分泌攪乱物質となる合成化学物質

 

  • 主な内分泌攪乱物質

ダイオキシン

ポリ塩化ビフェニル(PCB)

有機塩素化合物

・ビフェノールA

・トリブチルスズ

・フタル酸塩

 

農薬やプラスチック製品、船、樹脂製品などに含まれる物質です。

生活からこれらの物質を完全に除去できるかというと、

あまり期待できなさそうな気がします。

 

環境汚染による不妊症でも体外受精なら希望がある

 

環境汚染による不妊症は、男性の精液所見が悪く、

女性の妊孕力が低下しているためだと思われます。

そんな時、環境そのものをどうにもできないまま

妊娠を成立させるには、顕微授精で受精から着床までを

きちんと管理する必要があります。

 

精液を採取して正常な精子を選び出し、

別に採取しておいた卵子と結合させてできた胚を、

妊娠可能になった子宮内膜に着床させるのです。

 

確実に受精させるならば顕微授精しかありません。

 

今後も人類の生殖能力が全体的に低下し続けるのであれば、

高度生殖医療(ART)はますます希望者が増えていくのでは

ないでしょうか。