30代からの妊活ブログ不妊治療を知る

30代の働きながらの妊活ブログ。神戸ARTレディスクリニックでの不妊検査済み。今のところは自然に…妊娠できればと

ワクチン接種で不妊症!?ウソ?ホント?

冬を迎えて日本では新型コロナウィルス感染症(以下「COVID-19」と記載)の

感染状況がぐっと落ち着いてきましたね。

しかし、これからはインフルエンザの流行期です。

また、アフリカ発の新しいCOVID-19変異株「オミクロン株」が

流行の兆しを見せ、不穏な気配を感じていらっしゃる方も

多いのではないでしょうか。

 

日本政府はこれまでCOVID-19の対策では

ずっと後手に回ってきました。

2022年以降もCOVID-19に振り回される状況が続けば、

日本経済が総崩れする「最悪の未来」が現実になるかもしれません。

頑張ってほしいところです。

 

現在は変異株に対しても有効なワクチン開発と、

3回目のワクチン接種の実施計画が進められています。

 

ところが、海外ではワクチンの副反応を理由に、

接種を拒む人々が少なくないのだとか。

実は日本でも一部の人々が同様の理由からワクチン接種に

及び腰だったと言います。

そして、その「一部の人々」の中に、

「ワクチン接種で不妊症になると聞いた」という女性が

含まれていることを、皆さまはご存知でしょうか?

 

「新型コロナウィルス感染症のワクチン接種で不妊症になる」という噂の真偽を問う

 

はっきりと断言できます。

これを書いている2021年12月1日現在、COVID-19のワクチン接種が

原因で不妊症になったという事実はありません。

むしろ、COVID-19ではなぜこのようなうわさが

流布されるようになったのか、という疑問が生じます。

 

日本政府の公式発表には、

『COVID-19のワクチンには妊娠に影響を与えるホルモン物質が

含まれていないため、不妊症の原因にはならない』

といった内容が記載されています。

 

2021年8月にはアメリ疾病対策センターからも

『妊婦への接種に関し、安全性への懸念は見られない』

と発表がありました。

じつは公的機関からは一切

「COVID-19のワクチン接種が不妊症を引き起こす」

などという文言は出てきていないのです。

このうわさがちらほらと姿を現すのは、

SNSなど、発信者が不確かな媒体に限ります。

 

・ワクチン接種後に流産した女性がいるらしい

・ワクチン接種後の不妊治療がうまくいかなかった女性がいるらしい

・もしかしたらワクチンが胎児に悪影響を及ぼすかもしれない

 

うわさの根拠もまたこうしたうわさ程度のものです。

ワクチン接種後に流産した女性の存在は否定できませんし、

不妊治療の成否については是非もありません。

ただし、ワクチン接種が流産率や、

不妊治療の成功率に影響した可能性については、

日本で活躍する複数の産婦人科医が否定しています。

 

つまり、こうしたうわさは、COVID-19ワクチンを

不妊症に関連付ける理由にはならないわけです。

 

まだワクチン接種していない女性、3回目のブースター接種を迷っている女性へ

 

日本では79%程度、ワクチン接種が進んで、

新型コロナウィルスの脅威は確実に抑え込まれつつあります。

しかし、変異株への対応が遅れれば、再び日本社会は

厳しい冬の時代に突入するでしょう。

なお、COVID-19ワクチンが不妊症の原因になる可能性は低い一方で、

COVID-19感染症に感染した後に男性の精子が減ったという

報告が相次いでいます。ワクチンではなく、

感染症に罹患することが不妊症を招くのです。

 

男性と女性では体のつくりや機能が異なりますから、

男性に新型コロナウィルス感染症をきっかけとする

不妊症傾向が確認できたから、

女性にも危険、とは言い切れないでしょう。

とはいえ、種としての共通点があるからには、

新型コロナウィルス感染症不妊症を引き起こす、

その可能性はあるのだと考えるべきだと思います。

 

すでにワクチン接種2回目を終えている方でも、

油断せずしっかりマスクを着用し、ウィルス対策を

注意深く続けるようになさってください。

そして、3回目のブースター接種についても、ぜひ政府の動きを見守り、

対応するようになさってください。

 

不妊治療中の方へ。COVID-19抗体価をレディスクリニックで確認できます

 

私の知っている不妊治療のクリニック、

神戸ARTレディスクリニックでも、ワクチン接種で作られる

COVID-19抗体価を詳しく確認できる抗体検査を

実施しています。予約不要だそうです。

 

不妊治療中の方やこれから不妊治療をされる方も、

抗体検査を利用されるのもいいのかもしれません。