30代からの妊活ブログ不妊治療を知る

30代の働きながらの妊活ブログ。妊娠、不妊、不妊治療のことを知る。

神戸ARTレディスクリニックを参考に男性の不妊の検査

体外受精に至る道~男性側の検査と治療

 

不妊治療で医学的に妊娠をコントロールしていると

言えるのは「体外受精IVF)」と「顕微授精(ICSI)」だけです。

とはいえ、卵子精子を取り出して体外で受精させ、

成長を始めた胚を移植して妊娠を成立させる

この治療は、心身の負担ももちろん、

経済的な負担もかなりのものになります。また、

不妊の原因を調べ、どの治療が適正か確認するのにも

時間がかかります。

 

そして、なぜ妊娠できないのか知る必要があります。

今回は男性側の検査と治療について大まかな流れでご紹介します。

 

男性が受ける不妊症の検査と治療

 

不妊症ぜんたいのうち40から50%が男性側の要因

だと言われています。

不妊治療ではたとえ男性側の要因だとしても、

治療の主体は女性になります。

妊娠するのは女性ですから。男性側の検査で

男性本人が行うのは精液の採取くらいです。

その後はクリニック側の出番で、

精液を用いていくつかの検査を行います。

 

・精液量(少ないと自然妊娠が難しくなります)

・精液のph値(アルカリ性、酸性に偏っていないか)

精子濃度(精液中に含まれる精子の量)

・総精子数(サンプルとして取り出した精液中の精子数から総数を推計)

・総運動率(精液中にどれくらい正常に運動している精子が存在するか)

・前進運動率(精子がきちんと前進運動していないと自然妊娠が難しいため)

精子生存率

・白血球

 

これで精液が世界保健機構(WHO)の定める

基準に達していれば「最低限の力は認められる」

ということで、次の段階に進みます。

今度は精子の生存能力、受精能力を確認します。

 

・アクロビーズテスト

精子の生存率を調べる試験と似ています。

特殊なビーズを用いて生体反応を示す精子の量

確認する作業になります。

試験結果を表す数値をアクロビーズ値といい、

この値が低いと受精障害を示す兆候です。

 

精子膨化試験(HOST)

精子の膜機能が正常かどうかを調べる試験です。

このテストでは精子運動率がゼロでも

生存している精子を見分けることができ、

HOST試験で生存精子を見つけられればARTに運用できます。

 

精子生存試験

採取した精子を倍そうして精子

生存能力を確認します。

36時間陽性ならば自然妊娠可能、

36時間陰性ならば人工授精や体外受精の適用となります。

 

・ハムスターテスト

自然妊娠には精子が自分の力で卵子

侵入できるかどうかが重要です。

ハムスターテストは加工した「ハムスター卵子」を用いて、

精子の受精能力を確認する検査です。

この検査で受精能力がない場合には

顕微授精の適用となります。

 

神戸ARTレディスクリニックでの男性不妊の実際と治療

 

政府の指定医療機関でもあり私の知る神戸ARTレディスクリニックには、

男性不妊の相談も多く寄せられてきたそうです。

その中で症例を大きく分けると、

ひとつは「精子がうまく作れない」タイプの男性不妊

ひとつは「精子が精巣から外に運ばれない」タイプの

男性不妊の2つなのだとか。

 

精子を作る能力がない場合には、

その原因に対する治療から始めなければなりません。

精子がなければ体外受精も顕微授精もできないからです。

 

ホルモン剤の投与で改善する問題ならば、

不妊治療の専門クリニックでも対応できるかと思います。

しかし、先天異常を始め、どうしようもないケースも

多々あることも。

 

精子が精巣から外に運ばれないタイプについては、

造精機能には問題ないわけですから、

精子の通り道に対する治療も可能ですし、

精子を取り出して体外受精や顕微授精を行うことも可能です。

 

  • ●●自分から不妊症検査を受ける男性は少ない●●●

 

これを読んでくださっているあなたが

女性で不妊症に悩んでいらっしゃるならば、

夫にどうやって検査を受けてもらおうか、

いまも考えておられるかもしれませんね。

 

不妊治療は夫の協力が成功の鍵です。

神戸ARTレディスクリニックの医師も言っていますが、

夫婦が足並みをそろえて不妊治療に取り組むことが肝要です。

 

「妻」だけが頑張っても「片手落ち」とのことです。

 

男性は「不妊症である」と言われると、

自分自身を否定されたように感じる傾向が強いようです。

女性にももちろんそういう部分はあるはずで、

私自身、男性だけが繊細であるかのように

取りざたされるのは理不尽に思います。

だけどそれでは男性のほとんどが動かないのです。

 

先達の声を参考にするならば、

妻が夫に不妊症検査を強要したところ、

翌日すぐに離婚届けを差し出されたというケース。

 

妻が夫に不妊症検査を受けるように頼んだら

家に帰ってこなくなったというケース。

 

夫が不妊症検査を受けて不妊症と診断されたところ、

夫が家族や親類、知人に妻が不妊症と

言いふらしたというケース。

 

妻が不妊治療を検討しはじめた段階で

夫が距離を置き始めたケース、などなど、

女性目線では「ただ男性がふがいないだけでは」

と言ってしまいたくなるような事例が

枚挙にいとまがないほどぞくぞくと出てきます。

 

女性が知っておくべきポイントがあるなと感じました。

 

・男性の傾向的に女性ほど子どもが欲しいと思わない

・男性は「子ども(未来)」ではなく「自分」を見てほしいと思っているのかも?

・基本的に不妊症検査を受けたがる男性はいない

 

女性からしてみれば、自分に異常がなければ男性不妊

なら夫が検査を受けるのは当たり前ですよね。

でも、男性にとってはこの時点で「違う」ようなのです。

 

夫婦が同じ方向を見て手を取り合って進むのは難しい、

だからこそ、女性が「大きな取り組み」に

挑む必要がありそうです。

母が子どもを導くように、男性にそれと気づかせないように

思考を誘導していく……

「言うは易く行うは難し」ですね。

しかし、不妊症検査を受けたがらず、

合理的な判断が難しい男性を不妊治療の入り口に

押し込むにはそれしかないのではないでしょうか。