30代からの妊活ブログ不妊治療を知る

30代の働きながらの妊活ブログ。妊娠、不妊、不妊治療のことを知る。

不妊治療のための本、役立つ本

不妊治療についての本から思うこと

 

今後、不妊治療や検査についてレポートする時には

参考にしている書籍を軸にしていきます。

それは、私が不妊治療の参考書として巡り合った書籍であり、

「未来の赤ちゃんに出会うために 不妊治療 体外受精のすすめ」

医療法人成田育成会理事長 成田収著・南山堂

です。

 

内容は、不妊症全体の解説からはじまり、

不妊症の基本的な検査と体外受精に必要な検査の解説へ、

そこから、体外受精の実際へと掘り下げられています。

これから不妊治療を受けようとしている方にはとても役立つ書籍です。

当ブログでもご紹介していくつもりですが、

ご自分のペースで読み込みたい方は、実物を入手なさることをおすすめします。

 

成田収医師が語る不妊治療の歴史と展望

 

本著の序に、成田収医師はご自身の取り組んできた

不妊治療に関する所感を述べられています。

 

成田収さんが医師になったのは昭和40年のこと。

西暦でいうと1965年。

当時の不妊治療といえば、排卵誘発剤を投与するか、

人工授精、卵管通水法、もしくは手術療法のいずれかだったと書かれています。

 

体外受精による初めての子どもが誕生したのは、

世界では1978年、日本では1983年のことです。

 

この出来事は、不妊治療の世界に「生殖革命」と呼ばれるほどの

衝撃を拡散したようです。

もちろんその影響は日本の医学界にも大きく、

今では体外受精の実施回数で日本が

大きくアメリカを上回るほどになりました。

しかし同時に、日本は「成功率最下位の不妊治療大国」という

不名誉な称号を得ることにもなったのです。

 

成田収医師は言います。

 

『振り返ってみると、日本の生殖医療は世界の進歩に

合わせて発展してきました。(中略)2012年には

およそ3万8000人の赤ちゃんが(体外受精によって)生まれています。

しかし、その治療成績は必ずしも世界に誇り得る

満足できるものではありません。

そこには、社会的・教育的問題がみえてきます。』

 

ここで取り上げられた「社会的・教育的問題」をまとめるとこのようになります。

 

  • 社会的問題

・晩婚

・晩産化

不妊治療に取り組む年齢が先進国の中で最も遅い

不妊治療と仕事の両立が難しい

不妊治療の経済的負担が大きすぎる

・妊娠、出産に関する社会構造におけるサポート不足

  • 教育的問題

・中学校、高校での保健体育における妊娠、分娩についての教育不足

 

不妊治療を受ければ妊娠・出産に至る確率は高まります。

それでも、適齢期を過ぎれば当然妊娠できる可能性は減りますし、

治療の成功率も下がります。

 

『これらの問題を一刻も早く克服し、

赤ちゃん誕生のための力強いサポート体制が構築されることを

期待したいものです。

体外受精を考えられて本書を手に取ってくださった方々が、

余計な不安に惑わされることなく、心にゆとりと希望を持って

治療に望まれ、かわいい赤ちゃんをその胸に抱かれる日が来ることを願っています。』

 

序の結びの言葉です。

 

 

これまで日本という国は「少子化問題」を声高に叫びつつ、

妊娠・出産・育児を女性に押し付け、

家庭の役割として黙殺しつづけてきたように思います。(※私の個人的見解です)

2020年、日本にもコロナ禍は波及し、

2021年の現在、感染力が高まった変異株の影響もあって、

医療崩壊が現実化しました。

 

このことが証明しています。

社会の大きな指針を示す人が正しいとは限らないのです。

 

女性には子どもを産める年齢の縛りがあります。

しかし、「大きな指針」にはそのようなことは考慮されていません。

「国家」は、いわば巨大な船です。

大きければ大きいほど、舵を切るにはエネルギーと時間がかかるもの。

 

このブログを読んでくださったあなたがどんな仕事をしているのか。

どんな団体に所属し、どんな生活を送っているのか。

そして、何に悩んでいるのか。私は知りません。

だけど、もし30代で、できるだけ早く子どもを産みたいと考えているのならば、

確実なことがあります。

 

ご自分の帰属する団体のルールや指針を基盤にするのではなく、

家族や、夫、そしてなにより、

ご自身をしっかり見つめて

「何をしたいか・人生の中でいつ、どうなりたいか」を主軸にして、

独自の計画を立てるべきということです。

 

今後の記事では、不妊治療の基礎的な情報と、

具体的な検査内容や、高度生殖医療の実際のところを解説していきます。

よろしければお付き合いください。

そして、少しでもご参考にしていただければ幸いです。