不妊治療をする?しない?
不妊治療をしなかった場合とした場合を比較すると、
不妊治療の「価値」が見えてきます。
不妊治療をしない夫婦では、1年間で妊娠する可能性は80%程度です。
ここから年齢や各種条件によって確率が下がっていくので、
「自分たち夫婦に子どもができる確率」を知りたい方は
まずご自分たちの状況をきちんと把握する必要があります。
例として、私たち夫婦のパーソナルデータを支障のない範囲で
以下にまとめてみました。
- 妻
・年齢:30代前半
・妊娠歴なし
・飲酒、喫煙習慣なし
・デスクワーク(フルタイム)※コロナの影響でリモートワーク中
・月経痛あり(痛み止めがないと耐えられない程度)
- 夫
・年齢:30代前半
・飲酒、喫煙習慣あり
・営業職(フルタイム、出張、休日出勤あり)
- 夫婦生活について
・頻度:月に1回から2回(休日か休日前)
私たちは30代になるギリギリのタイミングで結婚しました。
あまり具体的な将来像はなく、結婚したら子供ができるもので、
それが当然だと二人とも思っていました。
しかし、ふとこのパーソナルデータを客観視したとき、
「あ、これは無理だな」と気付いたのです。
致命的なのが、性交渉の頻度の低さです。
月に1回から2回の性交渉で自然妊娠できる?
35歳未満の女性が1週間に2回から3回の頻度で
性交渉を持っていた場合、1周期あたりの妊娠確率が約80%です。
35歳以上になるとこれが約50%に下がります。
1週間に2回から3回性交渉していれば、
子宮のなかにいつでも生きている精子がいる状態になります。
年齢や健康状態のほかにそういった条件が整って、
ようやく1周期あたりの妊娠確率が80%です。
性交渉1回あたりの妊娠確率になると
それでも30%程度に下がるのだそうです。
※周期:排卵日を基準にした期間のことです
ところが、私たち夫婦は月に1回から2回しか性交渉の機会がありません。
ましてや、排卵日にタイミングを合わせてもいません。
共働きで生活のサイクルがまちまちですので、
起きている間に顔を合わせるのが休日だけ、
夫が出張で休日すら顔を合わせないなんてことだってザラです。
たまたま休日が合った時、
気力体力に余裕があれば……という感じなのです。
これで自然に妊娠出来たら逆にびっくりですよね。
奇跡と言っていいのではないでしょうか……。
不妊治療(体外受精)した場合、1周期あたりの妊娠率はどうなる?
2017年までのデータをまとめた政府統計のレポートを見てみました。
https://www.mhlw.go.jp/content/000766912.pdf
興味がある方はこちらをどうぞ↑
私の以前お世話になった神戸ARTレディスクリニックのサイトにも
グラフが載っていますので、ご参考になるかと思います。
https://www.ivf.co.jp/?page_id=23
「神戸ARTレディスクリニック 妊娠のしくみ 妊娠と年齢」
高度生殖医療(特定不妊治療)による妊娠率もまた、
加齢に伴って減衰する下降線が明らかです。
グラフで一目瞭然というやつです。
- 高度生殖医療による1周期あたりの妊娠率
・30歳までは30%以上
・31歳~35歳までは30%前後
・36歳~40歳までは20%台
・41歳~45歳までは10%程度
・45歳~50歳までは5%以下
私たち夫婦は治療に即した生活設計を立て、
実行し、排卵日に合わせて性交渉して、
ようやく1周期あたりの妊娠率が30%前後になるわけです。
「35歳の壁」が30代を迎えたご夫婦の目前に迫っています。
迷って後悔するくらいだったら、
いますぐ治療を始めるくらいの強い気持ちを
持った方がいいのかもしれません。
みなさまはどう思われますか?