2022年、コロナ時代の中の妊活、不妊治療のこと
2022年です!
あけましておめでとうございます。
日本では新型コロナウィルス感染症の感染者数が減ってきましたし、
個人的には少しずつ社会全体が動き始めたのかな、
という印象です。
このお正月期間でまた感染者数は増えるかもしれませんが……。
また、物流が滞っていて海外から商材が入ってこなくなったり、
全体的に物品が値上がりしたり、イベントが以前のようには
開催できなかったり、それどころかあいかわらず中止になったりと、
コロナの影響はこれからもなくなることはないでしょう。
不妊治療を受けている方々にとっても
この問題は他人事ではありませんよね。
不妊治療で実績があるクリニックは患者が集中します。
待合室からして混みあうのが当然でしたが、
コロナ時代に入ってからはクリニック側も
待合室の運用に感染予防を意識せざるを得なくなりました。
患者とクリニック側スタッフのかかわり方についても同様です。
結果、1日に受診できる患者数が絞られることになり、
『予約を取りにくくなった』と
つぶやく方が増えたというわけです。
コロナ時代のなかで妊活・不妊治療に立ちはだかる
新たな困難と、それを乗り越えるコツをまとめてみたいと思います。
よかったらお付き合いください。
コロナ時代の妊活・不妊治療
- 新型コロナウィルス感染症の流行拡大によって生じた問題と解決方法
・不要不急の治療は後回し
新型コロナウィルス感染症が世界各国に飛び火して、
日本でもどんどん重症患者の方々が亡くなっていきましたよね。
さらなる感染拡大を防ぐためには外出自粛もやむなし、
という流れで、『不妊症では死なない』
『だったら不妊治療も不要不急』とされてしまったのです。
これ、不妊治療に取り組んでいる人間には
たまったものではありません。
→解決方法は?
子どもを産めるタイムリミットがあるからには、
人によっては不妊治療だって「要」で「急」です。
予約を取れるかどうかは医師の判断に左右される部分が大
きいですから、今通っているクリニックで思うように
治療をすすめられない方は、不妊治療を優先的に進める
必要性を認めてくれる医師を探しなおすのも手段のひとつです。
今のクリニックで医師とよく話し合って、検討してみてください。
不妊治療は成功保証のない医療分野です。
「私はやれるだけやった」と納得できるようにすることが大切です。
妊活、不妊治療を先延ばしにする?いつまで?
コロナ禍が始まって、クリニックなどで不妊治療を
先延ばしにするように言われてしまった方も多いようです。
本人が治療を受けたくてもままならない、どうしても
不妊治療を先延ばしにしなければならない、そんな時の考えかたをご提案します。
→解決方法は?
「いつまで先延ばしにするか」をはっきり決めておくべきです。
女性の身体はいつまでも若いままではいてくれません。
必ず妊娠できるタイムリミットが存在し、
タイムリミットに近づけば近づくほど不妊治療の成功率も下がります。
不妊治療を再開または開始するまでの過ごし方も
大きなポイントです。栄養バランスを見直したり、
運動習慣を身につけたり、ストレスを溜めないように
生活を改めたりと、できること・やるべきことがたくさんあります。
まずはこれまでの生活を
「間食を含む食事」「時間配分」「運動量」「睡眠時間」
などを書き出して分析してみるのはいかがでしょうか?
改善点を客観的にピックアップできるかと思います。
コロナ禍の影響で夫婦の収入が減ってしまった
新型コロナウィルス感染症の流行拡大からつづく緊張で、
日本の経済規模は縮小傾向になってしまいました。
世帯収入も減少傾向で、高額な費用がハードルになっている
不妊治療を断念するご夫婦が続出とのことです。
私自身、仕事の形態が在宅になって、やりにくくなったな~
と感じていたりします。
お給料も少し減りましたし。通勤手当もなくなりましたし。
→解決方法は?
不妊治療を保険適用にしようという動きが本格化していますが、
少なくとも私はその実現まで待っていられません。
この場合の対策は限られています。
私からみなさまにご提案できるのは「特定不妊治療費助成制度」くらいです。
不妊治療の経済的負担の軽減を目的とした制度で、
地域によっては国からの支援にくわえて
補助金のために引っ越しまでしたご夫婦が
話題になったりもしました。
ただし、特に地方では予算に限りがありますので、
申請者が多いと助成金が交付されない可能性も出てきます。
まずはご自分がお住まいの地域では
どんな助成制度があるのか確認してみてください。
在宅勤務になったせいで太った、不健康になったと感じている
コロナ時代に入って多くの方が運動不足や
体重増加を訴える声を上げました。
当然ですよね。外出の頻度が下がり、歩く機会が減り、
自宅にこもるようになった結果、消費するエネルギーが減った一方で、
間食などで摂取カロリーが上昇したのですから。
妊娠しやすい身体づくりには不適切な生活と言えます。
→解決方法は?
シンプルに、運動不足を自覚しているならば
運動を心がけましょう。意識して身体を動かす時間を持ちましょう。
人が少なく開放的な場所をよく歩くようにしましょう。
ついつい食べてしまうならば間食を我慢したり、
脂肪や糖が少なく食物繊維が豊富な食べ物を選ぶようにしたり、
工夫しましょう。
人間の脳は習慣に順応します。家にこもりがちになれば
外に出たくなくなり、身体を動かす機会が減れば
運動への意欲が減退してしまうものなのです。
非常事態宣言下では「外に出ない」習慣が推奨されましたが、
これからはコロナとの距離感を保ちつつ
外に出ていく時期なのだと思います。
いかがでしたか?
コロナ時代に立ちはだかる不妊治療の障害には、
ひとりひとりの力ではどうにもならないものが多いように感じます。
社会全体の景気悪化、流通の停滞や、労働形態の変化、
夫婦の収入減少。
特に、収入については頑張れば報われるというものではありません。
ままならないことが本当に多くて嫌になりますよね。
誰かと自分を比べるのをやめれば、自分なりの幸せが見えてきます。
2022年がみなさまにとって、
2021年よりもよい1年になることをお祈りいたします。