30代からの妊活ブログ不妊治療を知る

30代の働きながらの妊活ブログ。神戸ARTレディスクリニックでの不妊検査済み。今のところは自然に…妊娠できればと

男性の不妊検査、精子機能検査って?

男性の精液中の精子を調べる検査

 

妊娠適齢期の男女が、避妊せずに夫婦生活をもっていても

1年間妊娠が確認されないとき、その状態を不妊と判断されます。

そして、その原因のおよそ半分は男性にあるのです。

 

男性側の不妊症は、精液検査で状態を調べるところが

治療のスタート地点となります。

私の知る神戸ARTレディスクリニックでは

男性の精子の検査結果はその時の男性の精神的、肉体的状態によって大きく変わる」と指摘し、もし異常があってもそこであきらめないことが

大事だと呼び掛けています。

男性の「精液検査」で異常が見つからず、

女性にも特に悪いところがない、そういう時には、

さらに踏み込んだ内容の検査が必要になります。

 

より詳しい精液の検査である「精子機能検査」についてご紹介します。

 

精液検査以上に精密な検査、精子機能検査とは

 

通常の精液検査では、精液の全体的な所見や、

精液中の精子の量、精子の運動率、精子の正常率などに注目します。

 

精密検査にあたる「精子機能検査」で調べる内容は、

精子卵子と受精する能力があるかどうか、

精子の生存性があるかどうか、

精子に自然妊娠できるだけの活動時間があるかどうかなどです。

この検査には主に4つの手法があります。

 

1つは「アクロビーズテスト」

1つは「精子膨化試験(HOST)」

1つは「精子生存試験」

1つは「ハムスターテスト」です。

 

今回は「アクロビーズテスト」について詳しく見ていきます。

 

精子機能検査の「アクロビーズテスト」について

 

アクロビーズテストは「精子先体反応検査」の一種です。

検査に用いる特殊なビーズがこの名前の由来です。

精子は丸い頭部に尾がついたおたまじゃくしのような

形態をしていますよね。

この頭部の先に「先体」と呼ばれる部位があります。

 

先体には卵子の殻を突破するための酵素が内包されていて、

この酵素の反応を「先体反応」といいます。

 

アクロビーズテストでは先体反応が起きている精子

結合する特殊なビーズを使用し、

先体反応の出現している程度を調べます。

この結果の数値を「アクロビーズ値」と呼び、

受精率を判定する指標として用います。

 

  • アクロビーズ値が高いほど精子の受精率が高い
  • アクロビーズ値が低いほど受精生涯の確率が高い

 

アクロビーズテストについてはこのように

覚えておいていただければ十分です。

患者側がすることは、通常の精液検査となんら変わりません。

 

アクロビーズテストと同様に、

精子の受精能力を調べる「精子機能検査」がもうひとつあります。

それが「ハムスターテスト」です。

別記事にてこちらの検査について解説する予定です。

よろしければそちらもお付き合いいただければと思います。

 

 

参考書籍;

不妊治療 体外受精のすすめ /成田収著 /南山堂」