今回は心臓病と妊娠について、です。
実は最近、心臓に不安を感じるようになりました。
心臓のあたりに痛みを感じる時があったり、
脈が乱れる時があったりと、どうにも不安定です。
コロナワクチン3回目の後から強くなった感覚なので、
後遺症の一種を疑う気持ちも……。
Q・詳しく調べて心疾患だとわかったらどうしよう?
→治療するのみです。まだ死にたくないですから。
Q・心疾患だったら不妊治療なんてもってのほかでは?
→心疾患の種類によっては妊娠可能のようです。
まずは診断を受け、循環器科の医師に判断を
仰いだほうがいいのだそうです。
Q・心臓に障害があっても妊娠できたとして、
母子ともに無事でいられるの?
→想像しようとすると心臓に冷たい風が吹き込むような心地がします。
妊娠期間中に身体をめぐる血液の量は1.5倍になるらしい
妊娠すると、女性の体は急激に水分をため込み、
ひとひとり分の肉体を生み出すために働き始めます。
妊娠期間は10か月、この間に、身体をめぐる血液の総量は
1.5倍にまで増量するとされていて、
当然、その分だけ血管は広がり、心臓の脈は速くなり、
心臓と血管には想像を絶する負担がかかることになるのです。
しかも、出産時には、血管の損傷が多発するほど
全身の内圧が急激に上昇します。
ただの情報なら冷静に受け止められます。
でも、自分にかかわることだと思うと怖いですね。
日本循環器学会が示す基本方針
心臓病は循環器病です。なので、
日本循環器学会が心疾患患者の妊娠・出産の適応、
管理に関するガイドラインを発行しています。
2018年改訂版、2019年4月10日更新のものを参照、
抜粋してご紹介します。
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/02/JCS2018_akagi_ikeda.pdf
【心疾患患者の妊娠・出産の適応、管理に関するガイドライン】
- 心疾患患者は心疾患の状態を把握し、
- 妊娠による母体や胎児、新生児への危険性を理解したうえで、
- 安全な妊娠、出産を目指す必要があります。
通常は専門医の指導、管理のもとで妊娠、出産が可能ですが、
心疾患患者はそもそも妊娠が禁忌になる場合も多く、
不用意な妊娠は避けるべきとされています。
それは、患者本人や、家族の人生を守るための
原則でもあるわけですよね。
まずは循環器科で妊娠可能かどうかの判定を受けるべきでしょう。
- 心疾患を持つ患者に対する妊娠・出産のカウンセリングは、
- 妊娠判明後に初めて行われることが多いが、
- 安全な妊娠・出産を目指す為には妊娠前からの
- カウンセリングの実施が理想です。
心疾患そのものが不妊症の原因になる場合もあるようです。
例えばチアノーゼ性心疾患や、肺高血圧症の女性は、
月経異常の合併、不妊症の合併が起こりやすいのだとか。
心疾患だとしても、まずは病名を確定し、
妊娠が可能であるかどうかを診断してもらわなければ
前に進めないですから。そして、妊娠が可能であるとしたら、
どのように不妊治療を進めればいいのか、
循環器科の専門医と相談したのちに、
不妊治療の打ち合わせという運びになるかと思います。
不妊症は歓迎できませんけれども、
心疾患患者にはリスク管理のメリットがある
と言えるのかもしれません。
維持する必要があって、
「かなめ」になる、と考えたらいいのでしょうか。
不安は尽きませんが、まずは検査です。
ストレスや不安で不整脈が出ているだけ、
という可能性だってあります。
2023年は現実と向き合う勇気を出す
ところからスタートしたいと思います。
私はカウンセリングに重点を置いている
不妊治療専門院を希望していますが
今不妊治療に臨んでいらっしゃる女性、男性、
そのパートナー、これから取り組もうとしていらっしゃる方、
いつか不妊治療をと考えていらっしゃる方、
すべての方々のご健康と、希望ある未来をお祈りいたします。
どうかどうか、2023年がいい年になりますように!