30代からの妊活ブログ不妊治療を知る

30代の働きながらの妊活ブログ。神戸ARTレディスクリニックでの不妊検査済み。今のところは自然に…妊娠できればと

不妊治療のお金問題、保険適用、実際の声

2022年4月から不妊治療の保険適用が開始し、

そろそろ医療関係者や患者、各方面から声が

上がってくる時期というわけです。

 

実際、つい先日、情報番組でレディスクリニックを

受診している女性の声が紹介されていました。

 

それについて、「ああなるほど」と思うことがあったので、

ご紹介したいなと思いました。

ついでにその「思ったこと」の内容にも

耳を傾けていただければ幸いです。

 

不妊治療の保険適用の実態に不服、73%

今日の記事を書く前に、

放送内容を再度確認してみました。

つい先日、と思っていましたが、結構前でした。

放送日2022年12月10日の日テレ系情報番組で

不妊治療の保険適用開始以降、

悪くなったと思ったことがあるか、

ないかという質問で、有効回答数は

1828人分集まったのだとか。

日本人はいまだに婦人科の話題を敬遠しがちですから、

このタイプのアンケート調査としては

かなり回答数が多いような…

それだけ注目度が高いテーマなのでしょう。

 

1828人中、73%が『保険適用後の不妊治療が悪くなった』と

感じていることが分かりました。

理由としては、

 

医療機関が混雑して待ち時間が増えた

・保険適用の範囲がわかりづらい

・経済的負担が大きくなった

 

などが目立ちます。

 

あとは、対象年齢の上限と回数が

定められていることそのものに

反発する声も多いようです。

 

のこり27%の「悪くなったと感じたことがない」人々は、

『保険適用によって不妊治療にまつわる

検査を受けやすくなった』

『ハードルが低くなった』

 

などと回答していました。

 

不妊治療の保険適用について

ここから、個人的見解を申し上げます。

私は日本の国民皆保険制度を実現した方々を

尊敬しています。

日本全国津々浦々に直接足を運び、

閉鎖的な地域にまで切り込んでいった

先人の成し遂げた、これこそ偉業です。

それでも、現在の不妊治療への保険制度の

運用については強い不安を感じざるを得ません。

 

不妊治療の一部に保険を適用する代わりに、

政府の助成制度が廃止されましたよね。

日本の保険制度では混合診療が認められておらず、

オーダーメイドの不妊治療を受けている

既存の不妊症患者の多くは全額自費診療です。

それなのに助成金が下りなくなったため、

以前から治療を受けてきた方々は

経済的負担がドン!と増えてしまったのです。

 

新しく不妊治療を始めた方については、

『思ったより安くならない』

『思ったより高い』と感じる方が

多いようですし、少子化対策としては

失策と言えるのではないでしょうか?

 

もし、政府の真意が本当に

少子化対策であるなら、ですけれども。

 

私が気になるのは、

コロナ禍と世界情勢の影響による

日本の経済規模縮小と物価高です。

日本では被雇用者への給与が上がらないのに

物価高が止まらない状況にあります。

 

政府の経済支出も上がる一方で、

もしかしたら日本政府にはもう不妊治療の

助成制度をこれまで通りに維持する体力が

残っていなかったのではないか、

そして、不妊症患者の足切りをしようと

しているのではないか、ということを

懸念しております。

 

冷たい、先細りの未来がこの国を

待ち受けているのではないか、と思えてしまいます。

どうか考えすぎでありますように。

ただ私が斜に構えすぎているだけでありますように。

願ってやみません。

 

不妊治療を取り巻くお金の問題、

みなさまはどう感じていらっしゃいますか?