30代からの妊活ブログ不妊治療を知る

30代の働きながらの妊活ブログ。神戸ARTレディスクリニックでの不妊検査済み。今のところは自然に…妊娠できればと

淋菌感染症の治療は難しくなる!?

「私は大丈夫」などと思ってしまいがちな

性病についてのこと、、

たった一人しか異性との肉体関係を持った経験がなくても、

その人物が性感染症にかかっていれば

自分もリスク保有者になってしまいます。

また、常在菌のバランスが崩れ、悪玉菌が増殖して

起こる病気もあるようです。

 

あらゆる可能性を視野に入れて基本の検査を受け、

少しずつ方向性を絞っていくことをおすすめいたします。

 

淋菌感染症(淋病)

淋菌の感染で起こる病気「淋菌感染症(淋病)」は、

男女双方で不妊症を引き起こす危険な性感染症

ひとつです。

 

淋菌はとりついた粘膜から離れると

わずか数時間で感染性を失うほどか弱い菌です。

しかし、粘膜接触によって感染し、

男性では精巣上体炎、前立腺炎

尿道瘢痕からの排尿困難および男性不妊

女性では子宮からの上行感染で子宮、

卵管、腹腔内へと感染が広がり、

痛みや炎症、炎症性疾患および子宮外妊娠、

卵管性不妊の原因になります。

オーラルセックスによる咽頭への感染が起こると、

咽頭炎扁桃炎の原因になります。

粘膜と粘膜の接触で、どこにでも感染する、

という把握でいいかと思います。

 

淋菌感染症の治療は年々難しくなっている

淋菌感染症の治療は年々難しくなっていると

言います。

原因菌である淋菌もまた生物です。

新型コロナウィルスと同じように、

どんどん変異するのです。

淋菌感染症では繰り返し感染するケースが多く、

また再発率も高いので、

患者の体内で薬剤耐性菌に変異して

薬が効かなくなる症例が報告されています。

 

これを繰り返して複数の薬に対する

耐性を獲得した菌を「多剤耐性菌」と呼びます。

抗生物質、抗菌剤の経口投与、

注射が主な治療方法です。

 

性感染症、報告数の推移をまとめた政府統計はこちら

日本国政府も注目するほど淋菌感染症

感染者数が多い病気です。

感染者数の年次推移がこちらのレポートでまとめられています。

気になる方はどうぞ!

https://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0411-1.html

厚生労働省性感染症報告数(2004~2020)

 

世界は「淋病」の感染を制御できない時代に突入した

性感染症は、いわば人の未来を殺す病気です。

世界各国の政府はもちろん、

国際的に活動する民間企業さえもが

その危険性に注視し、警告を発するほどの

危険性を秘めているのです。

日本ではこれまであまり淋病が

注目される機会はありませんでした。

 

しかし、世界では2017年までに

複数の抗生物質に耐性を持つ淋菌の

多剤耐性菌による淋病、いわゆる「スーパー淋病」の

発生が確認されており、世界的な脅威に

指定されていました。

 

2022年6月に全国1000の検査機関から上がった

日本国内の淋病感染者数は、

1か月間で男性669名、女性202名でした。

 

男性では淋菌に感染すると尿道のかゆみ、

熱っぽさ、粘液や膿が出る、排尿時の痛み、

ペニス全体の腫れなど、わかりやすい症状が出ます。女

性でもおりものが黄緑色になる、

尿道から膿が出るなどのサインはありますが、

男性ほど激しい症状が出ないため発覚が遅れがちです。

 

これが検査数の差に出ている恐れもあります。

さらに、淋病は母子感染します。

不妊症の原因になるだけでなく

子供にまで危険が及ぶかもしれない病気として、

ぜひ警戒をお忘れなく!

 

新しいパートナーと親しくなったら、

二人で検査を受けるか、おひとりであれば、

たびたび検査を受けて、感染したとしても早期に発見、

治療を開始できるようにしたいところです。

そして、性交の際には必ずコンドームを使うことも

大切ですね。