30代からの妊活ブログ不妊治療を知る

30代の働きながらの妊活ブログ。妊娠、不妊、不妊治療のことを知る。

卵子の凍結保存、受精卵と未受精卵の凍結保存の違い

受精卵の凍結保存と未受精卵の凍結保存

 

高度生殖補助医療にまつわる技術のひとつに、

卵子の凍結保存があります。

これは、排卵はあるけれどなぜか妊娠できない方、

なぜか流産してしまう方、子宮に問題がある方の

不妊治療に有効な手立てとして採用されています。

 

この卵子の凍結保存には、受精卵の凍結保存と、

未受精卵の凍結保存の2パターンがあります。

なお、私の知る神戸ARTレディスクリニックでは…

未受精卵の凍結保存は行っていないそうです。

 

なぜなのでしょうか?

 

受精卵を凍結保存するのも、未受精卵を凍結保存するのも、

同じように感じてしまいます。

 

受精卵の凍結保存と未受精卵の凍結保存、その違いと意義

 

なぜ神戸ARTレディスクリニックでは

受精卵の凍結保存のみを行っているのか、

それはどうやらクリニックの方針が理由のようです。

 

・受精卵の凍結保存

配偶者および事実婚状態のパートナー間で

体外受精もしくは顕微授精を行い、両者の遺伝子を受け継ぐ

胚として成立したものを凍結保存します。

不妊治療の一環と言えるでしょう。

 

・未受精卵の凍結保存

未受精卵の凍結保存は配偶者や事実婚状態の

パートナーがいなくてもできます。

未婚の女性が将来のために行うケース、

がん治療などで自力では卵子を得られなくなることが

予想されるケースに適応します。

 

神戸ARTレディスクリニックで未受精卵の保存を

実施していないのは、基本的に配偶者間、

もしくは事実婚状態のパートナー間での

不妊治療が原則だからなのですね。

また、凍結保存した未受精卵による不妊治療の成績は、

あまり芳しくないようです。

 

未受精卵の凍結保存と、融解処理した卵子による妊娠率

 

未受精卵の凍結保存を実施している

クリニックのレポートを参照しました。

未受精卵の凍結保存、および融解処理の後に行った

体外受精の成績は以下の通りです。

 

  • 未受精卵の凍結、融解処理後、生存しているものの顕微授精1個当たりの成績

・30歳以下の時点で採卵したものの妊娠率:35%

・31歳~34歳:30%

・35歳~37歳:25%

・38歳~39歳:20%

・40歳以上:15%以下

 

(参考:山口レディスクリニック

 

このクリニックの成績をならすと、

体外受精・顕微授精の妊娠率は胚移植あたり約36%、

胚移植あたりの出産率は約28%とありますから、

30歳以下の時点で採卵したもので

妊娠率35%程度というのがすでに少し低いですよね。

それで、もがん治療で卵巣機能が失われる方にとっては

間違いなく希望の光となるはずです。

 

ちょっと昔の不妊治療ニュースで聞いた超高齢出産の話

 

ふと思い出したこと……。以前、中国で60代の女性が

長男を出産したというニュースです。

ご夫婦には成人した長女がいて、家族3人で

幸せに暮らしていたそうです。

ところが、60代になったご夫婦を残して長女が先立ち、

悲しみに暮れた彼らは先進医療の力を駆使して

新たな子に恵まれたのだとか。

この出産には複数の医師がチームを組んで、

万全のサポートで取り組んだといいます。

結果、健康な男子が生まれたものの、

母体には心臓や脳に大きな負担がかかり、

継続的な投薬治療が必要になった、とも。

 

改めて超高齢出産について調べて見ると、

日本でも53歳、58歳、60歳という超高齢出産の

事例が公表されていました。

 

また、海外では66歳での出産記録もあるそうで、

これらのケースでは未受精卵の凍結保存が行われたか、

三者からの卵子提供を受けたか、いずれかだと考えられます。

 

女性の社会進出が進んだ現代、

働いている内に妊娠適齢期が過ぎてしまった方は

数えきれないほどです。

未受精卵の凍結保存。

 

あなたはどう思いますか?