最も効果が高い生殖補助医療(ART)として希望を託されています。
ただ難しい治療であり、特に女性の身体には
大きな負担がかかるようですよね。
費用の問題もあり、体外受精の適用は
事前の話し合いが必須だと感じます。
今回は、体外受精の基本!を書いておこうと思います。
- 体外受精の定義
人工的に受精させて胚盤胞まで育ててから、
改めて子宮のなかに戻して着床させる治療です。
- 体外受精の意義
胚盤胞まで育てられた受精卵は着床率が高くなります。
また、その過程で妊娠しやすい、
力がある受精卵が選択されているので、
出産に至る可能性も最大限に高められます。
私の知る神戸ARTレディスクリニックでは
着床率を上げ、同時に流産率を下げています。
塩基配列情報を読み取る装置の次世代型を示す名前であり、
神戸ARTレディスクリニックでは
着床前診断の方式を区別するために使われています。
4種類すべての染色体を総当たりで調べられるので、
神戸ARTレディスクリニックでは
受精卵1個あたりの着床率を70%にまで上昇させ、
また、流産率を約10%にまで下げることに成功したそうです。
- 体外受精の適用
卵管を切除してしまったかた、卵管が完全に閉塞してしまっているかた、
長期間にわたって人工授精を受けているのに
成果が出ないかた、自然な排卵が確認できないかた、
免疫の問題で自然妊娠が難しいかた、
原因は不明ながら1年以上自然に妊娠しないご夫婦、
さらに、夫側の精子に問題があって自然妊娠が
絶望的なご夫婦に体外受精は効果的だと言われています。
例えば、女性側の問題として、子宮内膜症の場合、
子宮内膜症の治療としてホルモン療法や腹腔鏡下手術、
開腹手術などが適応となります。
これらの治療を経ても自然妊娠しないようであれば、
望ましいというわけです。
- 体外受精までのスケジュール
体外受精を目指そう!
と決定した1日目から実際の治療に至るまでの
具体的なスケジュールがこちらです。
ステップ1:基礎体温測定、精液検査や卵管疎通性検査
といった基礎的な検査は、タイミング法を実施しつつの
進行になります。
卵管疎通性検査のタイミングなどもありますので
この段階で3か月から6ヶ月かかります。
ステップ2:人工授精の期間が4周期から6周期ほど。
この期間で排卵障害、黄体機能不全、造精機能障害、
原因不明不妊などをふるいにかけます。
ステップ3:腹腔鏡検査と手術の段階です。
不妊の原因であればこの段階で治療し、
問題の解消を目指します。この期間はひとによってまちまちです。
ステップ4:いずれの治療も不妊の原因を取り除けなかった時、
体外受精の適応となります。顕微授精を推奨します。
- 病院で体外受精を勧められたら
医師が「あなた」に体外受精を進めるのは、
体外受精が適当と思われた時です。
経済的にも、身体的にも、精神的にも負担が大きな治療なので、
よくよく考えてください。
夫のこれまでをしっかり思い返してみようと思います。
これまでに十分な検査と治療を受けてきたか?
夫は不妊症の検査と治療に協力的か?
自分と同じくらい、夫も真剣に取り組んできたか?
体外受精の妊娠率は納得できるレベルか?
総合的な費用がいくらになるか計算したか?
治療を受ける施設の実績は確認したか?
体外受精を勧められた時にきちんと説明を受けたか?
設備について調べたか?
子どもを迎えることを、夫婦が同じように強く希望しているのか?
心身ともに妊娠・分娩・育児に耐えうる状態にあるか?