不妊治療は女性だけ頑張ってできるもの?
今回は「夫が不妊治療に協力してくれない」という論争について
書きたいと思います。
「あれ?」と思った方。
「……うちも」と思った方もいらっしゃるかもしれません!!
不妊治療のクリニックで見たQ&A
女性からの質問
夫が不妊治療に無関心。
不妊治療の話も聞きたくないそうです。
「検査なんか絶対受けない」と言っています。
私だけでも治療する意味はありますか?
医師からの回答は…
不妊症の原因は女性側だけではなく、男性側にもあったり
原因が不明だったりするものもあると把握しております。
男性側にも不妊症の原因がある確率が高い以上、
女性だけが不妊治療を受けても片手落ちになってしまいます。
まずはご夫婦でよく話し合うようになさってください。
不妊治療に参加する「夫」はどれくらいいるの?
私の知る神戸ARTレディスクリニックの医師は、
不妊治療は夫婦の共同作業だと言います。
確かに、夫の協力なしには難しいというか、
不可能な部分がかなりあります。
私たち夫婦の場合で言えば、私に不妊の原因が見つかった後に
夫にも不妊の原因が見つかりました。
私だけ治療を受けてもあまり意味がないんですよね。
これ、私たち夫婦以外のみなさまにも言えることです。
では、不妊治療に参加、あるいは協力している「夫」って、
どれくらいいるのでしょうか?
「診察時の夫の同席率」という数字を見つけました。
参照元はこちら↓
https://www.quality-art.jp/current/01/1-5.html
- 初診時の夫の同席率 平均32.3%
- 採卵日の夫の同席率 平均53.6%
- 胚移植の夫の同席率 平均15.9%
- 妊娠判定の夫の同席率 平均12.5%
- 普段の診察の夫の同席率 平均10.1%
どれだけの情報量から算出した数字なのかなど、
不明瞭な点があるので全面的に信用できるわけではありませんが、
参考にはなるはずです。
ちなみに、採卵日の同席率が高いのは
麻酔下で行う手術だからなのではないか、とのこと。
初診日の夫の同席率に注目です。
不妊治療のスタートに参加する夫の割合が32.2%ということで……。
仕事の都合で欠席というケースも考えられますが、
果たしてこれは十分な数字なのか、疑問です。
今回ピックアップした質問者様のように、
夫の無理解でつらいおもいをしている女性は少なくありません。
でも、そうした患者と向き合う医師の
ひとりがこのように指摘しています。
夫だけが悪いわけじゃないのではないか、と。
不妊治療が大変なのは間違いない、だけど、
妻が勝手に不妊治療をしているのだとしたら、
夫を責められない場合もある。
無理に妊娠したとしても、それで夫婦が不仲になったのでは意味がない。
「夫が不妊治療に無関心」
「夫が不妊治療に協力してくれない」
そう嘆く女性のみなさまは、なぜ、どうして子どもが欲しいのかを
改めて考えてみるといいかもしれません。