30代からの妊活ブログ不妊治療を知る

30代の働きながらの妊活ブログ。神戸ARTレディスクリニックでの不妊検査済み。今のところは自然に…妊娠できればと

妊活のお供、葉酸サプリで注意すべきこと

葉酸サプリ要注意!?子どものアレルギー発症の原因かも

女性が妊娠について真剣に考え始めるのは、

たいてい結婚してからでしょうか。

妊活や不妊治療に関心を持つのは、

さらにある程度の時間が経ってから?

あまり妊娠のしくみやご自身の身体についてご存知ない方の場合、

それから情報収集を始めて、妊活を始めたり、

病院を受診したりする、といった流れに。

 

現代の情報収集はとっても簡単ですよね!

インターネットの検索エンジンに「妊活」という

ワードを打ち込むだけで、読み切れないほどの情報がヒットします。

しかし、情報は多ければいいというものではないのかも・・・と

最近感じています。

 

例えば、あるサイトでは

葉酸サプリメントは妊活女性の必須アイテム」

とされています。

 

「妊活 栄養素」と打ち込むと、

葉酸サプリメントがいかに有用で、

どれだけ多くの女性から支持されているか、

という情報で検索画面が占拠されるほどです。

 

注意したいのは、ここでこの情報を

そのまま信じるのは危険だということです。

確かに、妊娠初期には十分な葉酸が必要になりますが…

 

葉酸はビタミンB群に属する栄養素のひとつです。

赤血球を作ったり、遺伝子の核酸(DNA・RNA)や

たんぱく質の合成を促進したり、

酵素の働きをサポートして代謝を促したりといった働きがあります。

 

妊娠初期の胎児への影響としては、

脳や脊髄の形成に現れます。

葉酸が不足すると、神経管閉鎖障害や二分脊椎などの

先天性異常が起こる危険性が指摘されています。

 

ご自分で頑張って妊活に取り組むにせよ、

不妊治療を受けるにせよ、

子どもには余計な苦労なんてしてほしくないですよね。

この思いやりと不安が、葉酸サプリメント人気の背景になっているのでは?

次に、葉酸サプリメントの安易な利用を避けるべき理由をご紹介します。

 

妊娠早期から長期間の葉酸摂取が、

子どもの喘息を誘発する危険因子になる可能性が指摘されています。

親のアレルギー体質は子のアレルギー発症リスクを2倍に、

両親ともにアレルギー体質だと子のアレルギー体質は3倍になるという説、

さらに、アトピー体質の親から生まれる子は

妊娠初期の葉酸摂取によってさらに喘息リスクが

高まるという説があるようです。

 

葉酸は必要な栄養素である一方、

たくさん摂取すればいいわけではないということですね。

これは全ての栄養素に通じる注意点となります。

 

なお、なぜ妊娠初期の葉酸サプリメント長期服用が

子のアレルギーを増加させるのか、

この仕組みについては今後の研究を見守っていただきたいと思います。

 

葉酸の1日当たり摂取推奨量

 

葉酸サプリメントによる葉酸摂取量は、

厚生労働省が上限値を定めています。

厚生労働省推奨の上限値は1,000ugです。

 

食事からの推奨摂取量は男女ともに240ug(18歳以上)

妊活中および妊娠中の女性については

追加で240ugとのことです。

 

ただし、母体となる女性の体質や体形によって、

子に渡る葉酸の量は変化します。

肥満体系の女性の場合、子に葉酸を集める器官が十分に形成されず、

葉酸不足になりやすいことが分かっています。

やせ型の女性と肥満体系の女性では、

同じ葉酸血中濃度でも、胎児への葉酸供給に差が出る

可能性があるわけです。

 

妊活にも、不妊治療にも、葉酸サプリは手軽に取り入れられる

アイテムですよね。

子どもを望んだその時からずっと葉酸サプリを愛用してきたという

女性もいらっしゃるでしょう。

でも、本当にそれが必要なのか、葉酸サプリの利用が妥当だとしても、

本当にその商品でいいのか、もっと別の方法があるのではないか、

もっと別の商品の方が身体にいいのではないか、

これまで妊活・不妊治療で望ましい成果を得られていない方や、

これから妊活に取り組む方は、基礎とも言えるこの部分から

見直してみるのもいいかもしれませんよ。

ホルモン注射の副作用HMG製剤、FSH製剤

最近ネット読み、考えてみたことです。

治療女性からの質問

ホルモン注射の副作用がつらくて困っています。

ホルモン剤の効果が強すぎるのでは?

はっきりした不妊の原因がないのにホルモン剤を使う意味はあるのでしょうか?

このままホルモン剤を使用し続けていのか不安です。

  • 医師の回答

ホルモン剤に対するアレルギーの可能性も否定できませんが、

薬剤に含まれる他の物質に対するアレルギーの可能性が高いと考えられます。

ホルモン剤の効果が強すぎるというよりはアレルギー症状の

可能性が高いので、純度の高いFSH製剤に変更すれば症状が落ち着くと思われます。

 

薬剤に対するアレルギーと薬剤の純度

使用したホルモン剤はHMG製剤とのこと。

3種類のメーカーのHMG製剤を試し、

全てで副作用と思われる症状が出たのだそうです。

それぞれの症状をまとめてみました。

 

1種類目のHMG製剤に対する症状

・発赤、灼熱感、局部痛

 ※月経5日目に注射

 

2種類目のHMG製剤に対する症状

・発赤、灼熱感、局部痛

 

3種類目のHMG製剤に対する症状

・腕のだるさ、腕が肩より上に上がらない

 

「腕のだるさ」「腕が肩より上に上がらない」という症状、

新型コロナウィルス感染症のワクチン接種による

副反応でよく聞いたものですね。

副反応としてはとても無視できない症状だと私は思います。

HMGに対するアレルギーなのか、

HMG以外に含まれている物質に対するアレルギーなのかはさておき、

質問者様にとって各社のHMG製剤が

体質に合っていないことは間違いありません。

そこで医師が「FSH製剤」というワードを上げましたよね?

FSH製剤はHMG製剤よりも純度が高いと。

 

では、HMG製剤とは、FSH製剤とは、どのようなものなのでしょうか?

 

  • FSH製剤

LH含有がFSHの0.0053以下のものがFSH製剤

  • HMG製剤

LH含有がFSHの0.0053以上のものがHMG製剤

 

FSHもHMGもゴナドトロピンという

分類のホルモン物質で、卵胞の発育を促す

性質を持っています。

HMG製剤に多く含まれるLH

卵胞の排卵を促す作用を持つホルモン物質です。

 

なお、FSH製剤はHMG製剤からLHを取り除く方法で

製造されていたりします。

つまり、HMG製剤から不純物を取り除き、

FHS純度を上げたものがFSH製剤というわけですね。

 

今回ピックアップの質問者様は、

FSH製剤に切り替えても同様の症状が出るのであれば、

ホルモン製剤自体が危険なのかもしれません。

あるいは、ごく微量の不純物でもアレルギーを発症するほど

過敏な体質なのかもしれません。

いずれにせよ、お子さまを望み、

治療を必要とするのであれば、まずは薬剤を切り替えて試していくこと、

体質に合う治療方法を見出すことが大切なのだと思います。

 

原因不明の不妊、高血圧など隠れ要素

原因不明不妊の「原因」を自分でも考えてみる

 

不妊治療の第一歩は検査から。

しかし、不妊症の原因がはっきりと特定できるとは限りません。

日本産婦人科医会の公表では、全不妊症のうち

4分の1程度を原因不明不妊が占めるとのことです。

 

原因がわからないなら治療もできないのでは?

と思われた方、そこが不妊治療の特徴ともいえる点です。

不妊治療には政府の高度生殖補助医療と分類される

体外受精IVF)」という技術があります。

これは成熟した卵子精子を取り出して人工的に受精させ、

着床可能になった胚をふたたび女性の体内に

移植して妊娠を成立させる技術で、助成制度の対象となっています。

卵胞の成熟や受精をひとの手でコントロールできるため、

不妊の原因がわからない場合でも

一定の成果を上げてきました。

 

実際、私が参考にしていて、お世話になった

神戸ARTレディスクリニックでも、

原因不明不妊体外受精の適応とされています。

 

原因不明不妊の治療は医師にとっても大きな挑戦

原因不明不妊は「現在の医学では原因を特定できない」

というだけだと言われています。

私は最近、高血圧と妊娠率の関係性について言及した際に、

そのことを改めて考えました。

高血圧だと妊娠率は確実に下がることが

調査によって判明したのです。

でも、現代の医学では高血圧と妊娠率低下の

因果関係はわかっていません。

同じようなことが、私たちの生活にまつわる

あらゆる要素に対して言えるのではないでしょうか?

神戸ARTレディスクリニックの医師は言います。

「原因不明不妊の治療は医師にとっても大きなチャレンジになります」と。 

 

もしかしたら生活習慣のひとつがあなたの不妊

引き起こしているのかもしれない。

もしかしたら、ひとつひとつの要素は大した影響がないのに、

複数が絡み合って不妊症になってしまったのかもしれない。

と、考えるならば、あなたが「当たり前」だと思っている

物事をひとつひとつ改善していくことで、

自然妊娠率と不妊治療の成功率がすこしでも

底上げできる可能性があるのではないでしょうか。

 

「前高血圧」のような「隠れ要素」を見つけよう

「前高血圧」はいわば高血圧予備軍で、

病院では「病気ではない」という診断になるはずです。

しかし、正常血圧のグループより前高血圧のグループは

妊娠率が低下し、高血圧ではさらに低下します。

このことから、「前高血圧」つまり

隠れ高血圧の段階から妊娠しにくい体質

なっていることが明らかです。

 

病気ではないけれども病気に向かいつつある状態、

そして、それを示すサインとその原因がカギになりそうですね。

 

  • 例えば私の場合

・高血圧の素養:日本食がメインで塩分過多に

なりがちなため高血圧の不安はあります。

→水分摂取は塩分を含まないものを選び、

食事も減塩を意識するようにします。

味噌を始めとした調味料はなるべく減塩タイプを選びたいところ。

でも高いんですよね。

いろいろ工夫して減塩したいと思います。

 

・薬剤の影響:痛み止めや胃薬などは薬剤性不妊を引き起こすことがあります。

→薬剤性不妊はその薬の服用をやめたら解消する場合が

ほとんどのようです。

生理痛でもなるべく痛み止めに頼らなくて済むようにしたり、

どうしてもお薬を飲まなきゃ、という場合でも、

長く飲み続けたりしなければよさそうです。

先に何か薬が必要になるタイミングが分かっているなら、

妊娠に影響しないタイプのお薬を処方してもらうのもいいですね。

 

・睡眠不足:自分の時間を取ろうとしたら睡眠時間が犠牲に。

→睡眠不足もまた高血圧とおなじく、因果関係がまだ

解明されていないけれど不妊症と関連していると

考えられるデータが出そろいつつある要素です。

しかし、忙しい現代人は自分の時間を取ろうとしたら

睡眠時間を削るしかない、というケースが多いですよね。

不妊治療にはお金がかかります。

仕事を変えるわけにもいかない、家事もしなきゃ!

 

そんな方は、家事に時短便利グッズを導入して所要時間を短縮する、

という方法と、

家族(私の場合は夫です)と協力して家事を分担し

自分の時間をひねり出す、という方法をご提案いたします。

 

家事自体、減らせる可能性もあるので、

ぜひご家族と相談してみていただきたいと思うのです。

それから、短時間でも品質のよい睡眠をとれる環境づくりもおすすめです。

 

・化学合成物質の影響:人工甘味料を始めとした食品添加物の害は

全容がまだ不明です。

環境ホルモンの経費毒は有名ですよね。

それなのに、人工甘味料を始めとした食品添加物の害については

スルーされがちなのを不思議に思っています。

理研関係が絡み合って話題にしづらいのでしょうか?

 

 自衛が大事ということですよね!

 化学合成物質は目に見えず、

都市生活では完全に避けることは不可能と考えられます。

そこで、化学物質の害から体を守ってくれる

葉酸を食事からなるべくたくさん摂ること、

そして、卵巣の老化を防いでくれるビタミンEと、

妊娠率を上げてくれるビタミンDをしっかり摂ることを、

栄養面で重視します。

なお、葉酸サプリメントで補給したのではだめなのだとか。

葉酸を含む食品は栄養を単体で抱えているわけではないので、

他の栄養素と相互に働いてくれるのかもしれませんね。

 

葉酸を含む食材のおすすめは「枝豆」

ビタミン剤に頼らず食事から栄養を摂ること、

これもまた現代生活で見逃されがちな「当たり前」です。

葉酸を含む食材として有名なのはブロッコリー、キノコ、枝豆あたりでしょうか。

特に今の季節なら枝豆がおいしいですよね!

 

枝豆はゆでてもいいですし、

洗ってさやごと焼いてもおいしくいただけます。

 

さやの端を切って、歯ごたえが残る程度にゆでて、

浅漬けのもとで漬け込んでもおいしいですよ!

さやから出して豆ごはんにするのもおすすめです。

枝豆とトウモロコシの二色ご飯にするのもいいですよ。

食卓に明るいいろどりを添えてくれます。

お試しあれ!

妊活中のセックスレス問題

セックスレス問題について

 

最近、やはりこれは不妊症の話題として避けては通れないのかもしれない、

と思うようになったテーマがあります。

 

セックスレス」です。

 

私は自分の夫婦関係には問題がない、

というスタンスでこれまで不妊治療関連の話題を発信してきました。

でも、悩みは次々に出てくるもので……

 

日本人の意識が変わればいいのにな。

生理の話題をタブー視する男性の意識を変えたいな。

性の話題を嫌がる日本人の社会通念を変えたいな。

私が情報を発信することで、誰かひとりでも何かしら

気付きを得てくれたらいいのにな。

 

そんな思いがありました。

 

でも、私自身が「夫婦間のトラブルは公の話題にするべきではない」

という固定観念で、大事な情報を封鎖していたことに

考えが至ったのです。

私たち夫婦はいま、セックスレスです。

夫婦で「子どもがほしい」と認識を共有していて、

不妊治療に取り組んでいるのに、それでもなお、

気が付いた時にはセックスレスでした。

 

このこと自体が悲しくて、恥ずかしくて、

自分自身の悩みだからこそ、ひとに話すべきではない、

話題にするべきではないと、無意識に避けてきました。

 

セックスレスの話題を解禁しようと思ったきっかけ

セックスレスなんて恥ずかしい、誰にも話せない、

どうして自分だけこんな思いをしなければならないの?

 

一緒に不妊治療しようと同意したはずなのに、

なぜ夫は無責任に自分の役目を放棄して平気でいられるのか、

なぜ私だけ苦しまなければならないのか。

 

悩みに集中して考えれば考えるほど落ち込んでいくのに、

子どもはひとりじゃできないのに、私が追い詰められるほど

夫は無関心になっていくように見える、

こんな夫婦関係、続ける意味あるの?

 

セックスレスに対する凝り固まった姿勢から

解放されたきっかけは、ある人との会話でした。

「うちもそうですよ」

のたったひとことで、パッと目の前が開けました。

 

家庭環境も、セックスレスの原因も、

きっと細部を見ればすべて違うのだろうとは思いますが、

さまざまな事情がひとりひとりを押し流し、

各々がたどり着いた場所で、

私と彼女が同じ問題を抱えているということ。

それが、少し視野を広げるだけで、日本各地で多発しているのだ!

と思いました。

そしてさらに気付きました。

これこそ、私が嫌だった日本人の社会通念だったのでは?

 

私が変えたかった「性の話題をタブー視する日本人の意識」

「社会通念」「恥の認識」その殻だったのでは?

私もまたその殻に閉じこもっていたのでは?

 

私たち夫婦はセックスレスです、

と公言することにまだ戸惑いはあります。

それに、セックスレスだということ自体、考えようとすると、

胸の中の柔らかい部分にやすりをかけられるような、

鉛を押し込まれたような、重くしつこい痛みを感じます。

 

でももう恥だとは思わないことにします。

 

「夫婦間のトラブルを外に漏らすべきではない」

「家庭の問題は過程で処理すべき」と刷り込まれた考え方、

これが固定観念なのだと、そして、固定観念を打ち破るなら今だと、

そう思うからです。

 

セックスレスに悩んでいらっしゃる方、

どうしようもなく苦しくて、それなのに夫が何の助けにもならなくて

追い込まれていらっしゃる方、そのことを誰かに相談してみてください。

 

家族でも、友人でも、あるいはレディスクリニックの

医師や看護師でも。

「私もそうだよ」「あなただけじゃないよ」という共感は癒しになります。

 

解決策を一緒に考えてくれるひと、一緒に悩んでくれるひとがいれば、

支えになります。

 

セックスレスの相談の場

ここまで読んで、「誰かに相談してみようかな」と

いう気持ちになってくださった方、あなたに感謝申し上げます。

一歩踏み出す準備ができたあなたは

日本で暮らす仲間のひとり、変化の証ですから。

 

「誰かに相談してみようかな」

「だけど、身近な人にはセックスレスのことを知られたくない」

「誰に相談していいかわからない」

「具体的なアドバイスが欲しい」

 

そういう場合に、レディスクリニックは

理にかなった相談先なのかなと思います。

とりわけ、不妊治療を専門とするレディスクリニックでは、

夫婦生活に関する相談も数多く集まるものですから、

医師、看護師はきっとあなたと一緒に解決策を考えてくれるはず!

 

私が信頼するレディスクリニック、神戸ARTレディスクリニックでも、

夫婦生活の問題と、セックスの回数、頻度を重視しています。

男性医師も在籍しているせいか、男性側の事情にも理解があります。

セックスレスは男性と女性のすれ違いによって

起こるケースが少なくありません。男性側の意見は参考になるはずです。

 

これから不定期ですが、セックスレスについては継続して

原因や打開策について検討していきたいと思っています。

友人、知人からもなるべく話を聞いたりして、

私と夫のケースについても、少しずつまとめていくつもりです。

セックスレス問題については「セックス」というワードが

頻出することをご了承ください。

夏は塩分を摂りすぎている?

夏は熱中症と脱水症状のリスクが高まる季節ですよね。

今年、2022年はかつてない梅雨の短さにより、

6月から猛暑に襲われる異常事態に見舞われています。

 

テレビやラジオなどの情報媒体から頻繁に発信されていること……

 

熱中症を防ぐため適度に水分、塩分を取り、

日中はなるべく外出を避けてください』

これをまじめに守る方ほど

塩分の過剰摂取におちいりがちなのかもしれません。

 

塩分の過剰摂取は高血圧の原因に、

高血圧は不妊症の原因に

塩分の過剰摂取は高血圧症の原因になります。

高血圧は健康を損ない、最終的には

死につながる症状でもあります。

和食は世界的に見て塩分量が多いため、

日本人にとって高血圧は国民病と

呼ばれるほどの頻度になっています。

 

日々、静かに進行し、気付いた時には手遅れ、というケースも。

高血圧症は腎臓病と同じくサイレントキラーなのです。

 

特に妊娠を目指すみなさまには、

塩分過多の生活は不妊症の原因になる、

ということも覚えておきたいところです。

 

高血圧と妊娠率に関する実態調査の記録があります。

 

調査は中国政府の調査機関によって行われたそうです。

調査対象は第一子の妊娠を希望するカップルで、

女性が高血圧だと妊娠率が下がることが

明らかになりました。

 

  • データ参考:前高血圧(120-139/89-89mmHG)高血圧症(140以上/90mmHG以上)

全体の累積妊娠率42.23%

・女性;正常血圧42.23%、前高血圧41.61%、高血圧33.9%

・男性:前高血圧までの影響は認められず、高血圧のみ11%低下

カップルの男女どちらも高血圧の場合妊娠率は27%低下

 ※追跡調査機関年間による妊娠率の比較、女性の年齢は20-49に限定、2,234,350組

 

なお、血圧と妊娠率の変化について、

因果関係はまだはっきりと解明されてはいません。

それでも、このような関係性が分かったというだけでも

大きな成果ですよね。

それにしても、調査規模がおおきいなと感心しました。

さすが人材の坩堝だな、と。

 

夏の塩分過剰摂取、原因と対策を考えよう

大量に汗をかく時期の水分補給に推奨される

アイテム「経口補水液」をご存知ですか?

 

経口補水液」の基本は、水1リットルに対して

塩分量3グラム、さとう40グラムです。

本来、ヒトが生命活動を維持するために

必要とする塩分量が1日あたり3グラム、あるいは1グラムでも足りるのでは?

と言われています。

実はごく微量の塩で私たちの健康は賄えるのです。

 

そして、夏はよく水を飲みますよね。

それをすべて経口補水液で行うとしたら、

経口補水液だけで十分な1日分の塩分量になるわけです。

 

しかし、塩分の摂取はそれだけで終わりません。

自炊にせよ、買ってきた総菜を食べるにせよ、

食事からもかならず塩分を摂取することになります。

 

通常の食事で、日本人は1日あたり平均10グラム

もの塩を摂取していると考えられています。

日本高血圧学会が推奨する1日あたりの塩分量は

6グラムなので、食事だけでもすでに

過剰摂取になっていることが分かります。

 

しかも、夏は味覚が鈍くなる方が多く、

味付けが濃くなる傾向があるため、さらに塩分量が増えがちです。

わざわざ水分補給で塩を足す理由がないのです。

 

夏の高血圧対策は、水分摂取に塩を加えないこと、

食事を減塩すること、これにつきます。

 

味が薄いと感じられる場合は、

酢と香辛料を活用したり、

食材からビタミン、ミネラルをたっぷり補給できる

内容に工夫することもいいかもしれません。

よく眠り、適度に身体を動かし、しっかり汗をかくことも

大切なのだと感じています。

体外受精、毎日の注射って?体験談から学ぶ

体外受精にともなう毎日の排卵誘発剤注射

 

不妊治療のなかで最も効果が高い体外受精(顕微授精)を

受けている方、受けたことがある方なら、

もしかしたら皆さん共感できるかもしれない、

排卵誘発剤注射に興味をもち

体験談を集めてみました。

 

毎日の注射を経験した方の声

 

・32歳:顕微授精を体験

顕微授精のために排卵誘発剤の薬が増えて心身ともに不安定に。

そのせいか、毎日注射することと、

頻繁に通院することがとってもつらかったです。

毎日の注射は自己注射で済ませました。

心が不安定になると注射の痛みや、副作用で

体調が悪くなったときに余計にしんどく感じました。

通院も気が重くて仕方なかったです。

 

・31歳:体外受精を体験

体外受精には事前の採卵が必要ということで、

排卵誘発剤を使用して採取できる卵胞を育てる治療を行いました。

自己注射に不安があり毎日通院することにしましたが、

通院と待ち時間で合計4時間かかり、

注射そのものがつらかったというよりも通院が

しんどかったという気がします。

 

・34歳:顕微授精を体験

注射の痛みも毎日続けば慣れます。

でも、慣れるからといって痛くないわけではないし、

なかなか採取に適した卵が育たなくて

どんどん気持ちが落ち込みました。

 

・年齢非公開:体外受精を体験

毎日注射で通院、初の採卵、初の体外受精

生理が来たら3日以内に病院に行って、

また毎日注射……と思っていたけど、

今回は生理予定日から3日経過、もしかして、

という気持ちでいま過ごしています。

 

体外受精(顕微授精)の排卵誘発、自己注射の手順

 

これから不妊治療をステップアップしていく方は、

これから自己注射をする機会があるかもしれません。

その際にはクリニックや病院で指導を受けるかと思いますが、

予備知識を身につけておけば

いざという時にも戸惑わずにすむかもしれません。

新型コロナウィルス感染症の影響がある現在は、

通院での注射が難しいケースもあるようです。

 

  • 自己注射の手順

1・机の上を片付け清潔にする

2・手をせっけんや薬用ハンドソープでよく洗う

3・必要な物品を机の上にそろえる

4・注射器に溶解用の針を取り付ける

5・薬剤と溶解液のアンプルを開ける

6・溶解液を注射器で吸い上げ、薬剤のアンプルに注入してよく溶かす

7・薬剤の溶け残りがないかよく確認し、薬液を注射器で吸い上げる

8・キャップを使って注射用の針に付け替える

9・軽くたたいて薬液内の気泡を追い出し、シリンジ内の空気をすべて抜く

10・針先から1滴薬液が出たら注射の準備完了

11・注射部位を決定してアルコール消毒する(おへその下の比較的ふくよかな場所)

12・注射部位の皮膚をつまんで固定、つまみ上げた皮膚の中央に斜め45度で針を刺す

13・薬液注入を終えたら針を抜き、注射部位は消毒綿で抑える

 

以上、こちらは横浜総合病院のリーフレット

参考にしてみました。

なお、注射のタイミングについては、

私の知る神戸ARTレディスクリニックでは

午前診の診察時間内を推奨しています。

困ったこと、わからないこと、トラブルがあったら、

すぐに電話で対応できるように、という配慮のある

クリニックもあるようですね。

 

自己注射の種類はあるのか?

自己注射できるのは皮下注射だけです。

自己注射の手順12に、皮膚をつまみあげるようにとありますよね。

つまみあげた皮膚に斜め45度で差し込むと

ちょうどいい長さに、自己注射用の針は調整されているのです。

 

皮下注射以外の注射タイプは、筋肉注射と皮内注射です。

筋肉注射も新型コロナウィルス感染症のワクチンなどで

広く利用されていますよね。

筋肉注射に比べると、皮下注射は痛みが少ないと

言われています。痛みの感じ方には個人差がありますけれども。

通院で毎日の注射がよりしんどく感じられる方は、

思い切って自己注射にトライするのも

1つなのかもしれません。

40代後半からの妊娠、卵巣年齢を知るには

月経が正常、46歳、妊娠は?

 

実際にあった不妊治療クリニックへの質問と、

医師の回答を元に私が感じたことなどを綴っています。

 

先ごろご紹介した女性有名人の話題

“47歳で第二子出産”に関連した内容となっています。

 

  • 46歳女性

今まで不妊に関する検査は全て終了しています。

46歳です。年齢的に妊娠は無理でしょうか?

  • 医師の回答

46歳という年齢は確かに厳しい要素です。

ただし、絶対的な年齢よりも卵巣年齢のほうが重要です。

卵巣刺激ホルモン(FSH)の値が15以下ならば

卵巣に卵子が残っている可能性があり、

体外受精で妊娠できる希望はあります。

 

絶対的な年齢と肉体年齢は必ずしも一致しない

厚生労働省の統計によると、

令和元年の時点で、女性の平均寿命は87.45歳、

健康寿命は75.38歳でした。

平均値で見ると女性は晩年の12年間を

病床で過ごしている、ということになります。

しかし、実際には60代で病気がちになる方もいれば、

80歳を過ぎてもぴんぴんしている方がいる

といった具合で、肉体年齢には個人差があるものです。

これは、20代から40代の女性においても同様です。

実年齢が46歳でも、ひとによって卵巣年齢には

差が出てくるものなのではないでしょうか。

そして、妊娠能力は卵巣年齢によって左右されます。

 

46歳になったからと言って、その年齢だけを理由に

お子さまを諦める必要はないのかもしれません。

きちんと卵巣年齢を調べ、

排卵促進剤などの効果が確認できれば、

まだ可能性は残っているのかも。

 

卵巣年齢を調べる検査「AMH-抗ミュラー管ホルモン検査」

「AMH-抗ミュラー管ホルモン検査」は

卵巣の予備能を知る指標となる検査です。

卵巣年齢の推定に活用されています。

 

卵巣の中にある卵胞が成熟して排卵が起こります。

この卵胞の顆粒膜細胞から出てくるホルモンの名前が

「AMH」です。つまり、「AMH」の値を調べれば、

卵巣にどれくらい卵胞細胞が残っているか

推測できるわけです。

このAMHというホルモン物質は血液中に漂っていて、

採血によって数値を計測できます。

 

医師によっては

『必ずしもAMHの値だけでは妊娠潜在能力を決めつけられない』

とも言いますが、私の知る神戸ARTレディスクリニックの

医師による回答では、卵子の質低下に関しても言及されていました。

女性の肉体には生まれた時から卵子が備わっています。

当初の数は数十万個で、50歳前後で閉経を迎えるころには

ゼロになるのだそうです。

その数十万個のうち、排卵するのは

わずか数百個のみだと言います。

それでは、残りの数十万個はどこに行ってしまうのでしょうか?

 

一度の月経につき複数個の卵子が成熟して消えていく

基本的に、排卵で子宮に排出される卵子

一か月にひとつです。

しかし、卵巣の様子を観察してみると、

そのひとつ以外にも複数個の卵胞が成長することが

分かります。そして、そのひとつが

卵巣からちぎれて子宮に排出されたあと、

残りの卵胞は消えてしまうのです。

卵胞はひとつひとつが1個の細胞です。

細胞には役割を終えたら自然に死んで排出される仕組みが

備わっているため、成長したのに卵巣から

飛び出すことがなかった卵子は寿命を迎えるというわけです。

 

もしもあなたが46歳で子どもを望んでいて、

検査の結果まだ卵胞が確認できたとしたら、

すぐにでも治療をはじめて受精卵の凍結保存を行うべきです。

「いま」がいちばん若い時なのですから、

時間が経てば絶つほど妊娠できる確率は失われていきます。

 

46歳での不妊治療に不安があるかた、

迷っているかたは、よろしければ

前回の記事もチェックしてみてください。

47歳で第二子を出産した女性の体験談をご紹介しています。

 

不妊治療、何歳まで頑張れる??