30代からの妊活ブログ不妊治療を知る

30代の働きながらの妊活ブログ。神戸ARTレディスクリニックでの不妊検査済み。今のところは自然に…妊娠できればと

不妊治療、何歳まで頑張れる??

実際何歳まで頑張れる?ラジオから流れてきた46歳で第二子出産の体験談

 

つい先日、自宅でPC作業をしながらBGMに

ラジオを流していたところ、大変興味深い体験談が流れてきました。

作業に集中していたため出演者名は

聞き漏らしてしまったのですが、内容が

不妊治療の体験談であること、46歳で第二子を妊娠し、

出産したこと、不妊治療が大変高額だったこと、

高齢出産の実際など、体験した方でなければ分からないこと、

言えないことばかりでした。

 

これはぜひ今後の参考にしたい!

 

私以外の、不妊治療を受けようか迷っている方々、

実際に受けていらっしゃる方々にも知っていただきたい、

きっと参考になるかもしれない

と思ったので、ご紹介いたします。

録音できなかったので、大事なポイントだけになりますことをご了承ください。

 

  • 43歳で第一子出産、46歳で「無理だ」と言われた第二子を妊娠

・35歳で高齢出産といわれるなか43歳で一人目を出産

卵子の老化は37歳以降加速します。

そんななか、ラジオから流れる女性の声が言うには、

第一子の出産は43歳で、子どもを育てるうちに

もうひとり産もうと決意、第二子のための不妊治療を開始し、

もう完全にあきらめようとした最後の胚移植で妊娠、

第二子出産の時には47歳になっていたというのです。

 

第二子のための不妊治療を開始した時、

周囲からは反対の声が大きかったのだとか。

 

第二子のために不妊治療を始めたのは45歳、

周囲からは反対の声が大きかったのだとか。

不妊治療が成功しても出産は46歳以降になりますから、

妊娠中や出産にともなうリスクは20代とは比較になりません。

しかし、彼女はどうしても2人目が欲しかった、

その理由は、長男がいずれ一人ぼっちになってしまうかもしれないから。

43歳で第一子を出産した彼女は、

子ども一人を産むだけで身も心もボロボロ、

出産に続く子育てがさらに体力を削り、腰痛、腱鞘炎など

健康面のトラブルが続出し、

『私たち夫婦はこの子とそんなに長く一緒にいられない』

と思ったのだそうです。

 

・もうダメだ、あきらめようと思った時に医師から言われたこと

第二子のための不妊治療をはじめたものの、

やはりなかなか結果は出ず、もう無理だとあきらめようとしたのが46歳、

その時、医師が最後の提案をしてくれたと言います。

 

『年末年始のお休みに合わせて体外受精をすると

成功率が上がるというデータがあるんです。

最後の最後、保存していた胚を使って、トライしてみませんか?』

 

30代のころから溜めてきた貯蓄も、

第一子、第二子の不妊治療で残り僅かとなり、

本当に最後の最後の機会、彼女は『これで本当に最後だ』と思い、

挑戦しました。

医師に言われた通り、年末年始の休みに合わせて体外受精を行い、

何もしない、ゆったりとした時間を過ごしたそうです。

その結果が、第二子妊娠。

 

もうあきらめようと思っていたこと、

最後の最後の体外受精にも挑み、

これ以上ないほど頑張ったという気持ち、幸いにして

良好だった夫婦関係、全てがいい方向に影響したのではないかと

彼女は述懐していました。

 

医師のアドバイスや彼女の経験談から考えるに、

ストレス軽減が妊娠のカギになりそうですね。

 

  • 『高齢出産なら子育てが楽になるのでは?』という周囲の声に『そんなことない!』

高齢出産は身体的なリスクが高い反面、

精神が成熟しているから子育てに関しては

楽になるのではないかという論調があります。

 

しかし、43歳で第一子を出産した彼女は言いました。

『そんなことないんです!』

何歳であろうが、自分の子どもを育てるのは初めての経験、

若い人と同じように初心者なのだから、

高齢出産でも子育ては大変なのだと。

そして、40代の肉体はどうしても20代の頃よりも体力的に劣ります。

体力的に弱っている分だけ高齢出産の子育てはつらくなる、

もっと若いうちに自分の身体と向き合っていればよかった、と。

 

  • 不妊治療を受けたことを後悔していない。子どもを産んでよかった!!

不妊治療は本当に大変なことばかりだったそうです。

毎日の注射、検査に次ぐ検査、治療、検査、治療、

体外受精を受けて必死に健康的な生活を維持し、

待ち望んだ結果、再びやってくる生理、妊娠してもまた流産。

しかも、不妊治療の費用は1回あたり100万以上かかったらしく、

長年かけて溜めた貯金もほとんど使い果たしたというから驚きです。

有名人のご夫婦なので、経済的には豊かなお二人のはずですよね。

健康の問題、経済的な問題、親としていつまで子どもの傍にいられるか。

不安要素を数えればきりがないですが、

それでも、我が子を胸に抱きしめた時の喜びを前にしてみれば、

すべては小さな問題に思えた、子どもを産んでよかった!!

とのことでした。

 

 

いかがでしたか?

私はハッとさせられました。

皆様にもあらたな気付きのきっかけになりましたら幸いです。

精子の凍結保存、男性不妊のこと

精子の凍結保存

 

精子の凍結保存について調べたこと、

書いていきたいと思います。

男性側に不妊症の原因がある時、

不妊治療に夫婦そろってスケジュールを合わせられない時、

男性が不妊症になる可能性がある時、

不妊治療の成功率を維持するために必要と判断された時

などに活用される技術です。

 

今回の主な参考は、神戸ARTレディスクリニック、福田病院、

いがらしクリニック、東邦大学医療センター、各院のHPです。

 

精子の凍結保存について

精子の凍結保存とは、採取した精子

凍結保護剤と混ぜたうえで液体窒素のなかで凍結させ、

半永久的に保存する技術です。

液体窒素の温度はマイナス196℃の超低温で、

人工的に環境を維持する限りずっと保存できるというわけです。

 

自然に射出して得られた精液を利用するケースが多いですが、

精巣内精子採取術(TESE)という技術を用いて

精液を得る方法もあります。

後者は男性不妊症と性機能障害に対応しているようです。

 

精巣内精子採取術(TESE)と精子の凍結保存が有効な条件

精巣内精子採取術(TESE)が適用されるのは

男性不妊の方です。

男性不妊と言っても症状は人それぞれで、

症状の度合も軽度なものから重篤なものまで様々です。

精巣内精子採取術(TESE)が有効な例としては、

精液検査で「無精子症」と診断されるも、

精巣内では精子が作られている「閉塞性無精子症」と、

射精できない「性機能障害」が考えられます。

 

無精子症の有病率が男性全体の1%、

無精子症のうち「閉塞性無精子症」はおよそ15%、

精巣そのものに問題がある「非閉塞性無精子症」が85%です。

男性不妊で落ち込んでいる男性は、

「精巣内精子採取術(TESE)」を勧められたら

『自分はまだ軽症なほうなんだな』と

思っていいということではないでしょうか。

 

精子の凍結保存については対象がより拡大します。

 

・男性が不妊治療にスケジュールを合わせられない場合

・がんなどの病気治療のために男性の精子が失われる可能性がある場合

・精液所見が優良でなく自然妊娠が難しい場合

・夫婦の年齢的な問題から、精子の凍結保存を行った方が妊娠率を確保できる場合

・保険的な意味合いで「今のうちに確保しておきたい」という場合

 

精子症や精子無力症でも、

凍結保存で数回分の精子をまとめて利用すれば妊娠率が向上します。

 

クリニックの採精室を利用した男性芸能人の体験談

精液を凍結保存するには精液を採取しなければなりません。

自力で射精できる男性には、採取場所の選択肢があります。

自宅と、クリニックの採精室の2か所です。

とある男性芸能人の体験談(失敗談)をご紹介したいと思います。

 

その男性芸能人は、ご夫婦でクリニックを受診したのち、

おひとりで採精室の予約を取り、利用したのだそうです。

採精室は清潔でプライバシーが保たれていて、

居心地はそれなりによかったと言います。

『それではいざ』といわゆる作業に取り掛かると

次第にしていったのだとか。

肝心の精液をティッシュに出してしまい、

その時の精液は使い物にならないと言われたとのことでした。

 

『あの雰囲気が嫌だって人も多いと思う。

それは仕方ないし、そういう人は自宅でこっそりするなり、

別の場所を使うなり、工夫したらいいんじゃないかな。

それもイヤだって言うならそれこそ夫婦で話し合うべきだし、

夫婦での話し合いすらイヤだっていうなら、

子どもを作る以前の問題かなって俺は思うよ』

ある日のラジオから流れてきた声でした。

ああ、あの方もそんな体験をしていたのだな、と意外な気持ちで聞きました。

 

精子の凍結保存は価値ある技術です。

 

しかし、それを受ける患者は人間であり、

人間には心があります。

必要だからと割り切れる方ばかりではないでしょう。

 

もし精子の凍結保存や精巣内精子採取術(TESE)が

必要と勧められたら、いちど歩みを止めて、

ご夫婦でいたわり合う気持ちを確認してみるのも

いいかもしれません。

 

なお、精子の凍結保存後、不妊治療に使用する際には

融解処理をします。

融解処理後の精子運動率は凍結前の半分以下に

なることを覚えておいてください。

コロナで不妊治療辞める?

「コロナ禍で不妊治療をやめた」「前倒しした」

2022年4月16日に公開された

「コロナ禍の影響」に関する調査で、

新型コロナウィルス感染が流行してから

妊活中の男女4割が「前倒し」「やめた」「延期した」などの

影響を受けたことが分かったようです。

 

妊活中の男女の回答で、

特に影響がなかったとした割合は53%程度、

妊活を前倒しした割合が10.9%、

妊活をやめた割合が10.5%、

妊活を延期および休止した割合が9.1%、

妊活を延期もしくは休止したが現在は再開している割合が8.8%、

現時点で妊活を延期もしくは休止するかどうか迷っている割合が5%程度

となっています。

 

新型コロナウィルス感染症への警戒感から

妊娠に前向きになれなくなったという声も目立ちました。

 

「コロナ禍」における行動変容の自覚

みなさま、コロナ時代になってから、

あなたの日常的な行動に何か変化はありましたか?

私個人の事情をお話しすると、

県外の友人・知人とはまったく会わなくなりました。

 

仕事はリモートワークで、毎日の通勤がなくなり、

自宅が職場、会議も自宅、外食もなし、

買い物もなるべく回数を減らして

人との接触回数を減らし、ふと気が付きました。

 

前に夕焼けを眺めたのはいつだったっけ?

と。

 

映画も見に行かない。

カフェでおしゃべりもしない。

お墓参りですら親類と分散して、集まったりしない。

 

以前は買い物に出かけた時、

同じ商品を見ていた人とちょっとした会話を

することがありました。

そういった時に、思いがけない新情報を貰ったり、

提供したりと、情報交換を楽しんだものでした。

この3年ですっかりなくなった習慣です。

 

コロナ禍の影響は年齢が高い人ほど強く受けている

ニッセイ基礎研究所が昨年末に行った調査で、

新型コロナウィルス感染症に感染した時、

終章化リスクが高い年代ほど外出自粛傾向が

強いことが分かっています。

また、外出自粛傾向が強い年代、

つまり、シニアに、感染縮小と行動再開への

期待感が強いとのことです。

 

妊活で不妊治療を受けている中心的な年代は、

新型コロナウィルス感染症で重症化リスクが

低い若年層と、シニアに挟まれた層ですよね。

 

オミクロン株の変異で、さらに40歳以下への

感染力も高まると予想されます。

 

妊活、先延ばしに?

不妊治療を以前の計画通りに進められず、

中断せざるを得なかった方。

自分や子どもがコロナに感染したら、

という警戒感から、妊活を休止した方。

 

新型コロナウィルス感染症

自分や子どもが感染するかもしれないから、

と、妊活を中止した方も多かったようです。

 

では、ワクチン3回目、4回目を接種し、

感染対策をしっかり行えば、妊活を再開しても大丈夫なのようにも

思いますが。

 

排卵があるかぎりは妊娠できる可能性はあると言えますが、

35歳以上は高齢妊娠と言って、ハイリスクに。

 

高齢妊娠には、子どもにも母親にも

大きなリスクが伴うものです。

 

子どもを望むなら、コロナ禍の収束を待たずに行動を

再開するべきだと私は思いますが。

ワクチンに対する不信感もあるかもしれません。

新型コロナウィルスのワクチンはまだ

検証が十分ではないので、リスクについては

明言できないと考えるべきですね。

つまり、ある程度は警戒してしかるべきというわけです。

 

ただ、ワクチンを警戒するなら、ワクチン接種後の2ヶ月程度

避妊するだけで十分なのかもしれません。

少なくとも、風疹などの「生ワクチン」は

接種後2ヶ月避妊すればいいとされていますから。

 

新型コロナウィルス感染症のワクチンは

生ワクチンではないので、接種後の避妊は

必要ないというのが日本産婦人科感染症学会、

日本産科産婦人科学会の提言です。

十分な根拠を得ていないのに

このような提言を出していいのかな?

とも思ってしまいますけれども。

 

私が言えることは一つです。

「いましかできないこと」を考え、行動していきたいと思います。

顕微授精、体外受精の安全性、障害が生まれてくる子の可能性

不妊治療のクリニックでは、

簡単な質問をしたら怒られるのではないか。

どんな診察や治療をされるのかわからない。

そんな風に思っていらっしゃる方もいらっしゃるようです。

私自身、何度か行くこともあり

HPの情報も参考にしているのですが…

もっと気軽に相談できて、ちょっとした不安でも

頼れる存在なのかなとも思い始めていたりするのですが…

今回は、ネットにでていた情報から思ったこと

書いていきたいと思います。

 

  • 顕微授精、体外受精の安全性についての質問

顕微授精、体外受精の安全性について教えてください。

顕微授精や体外受精を行った場合に、

子どもが障害を持って生まれてくる可能性は、

自然妊娠の場合に比べて高いということはないのでしょうか?

  • 医師の回答

顕微授精、体外受精で子どもの障害などが

増えることはないようです。

ベルギーのグループによる報告では体外受精、顕微授精を

受けて生まれた子どもと、そうでない子、

300人以上を比較して障害などの確率に違いはなかったとしています。

 

ここでご紹介した回答は神戸ARTレディスクリニックの医師によるものですが

この回答について少し補足します。

まず、顕微授精、体外受精の安全性と、

これらの治療によって生まれた子どもが障害を持っている確率に関しては、

研究者によってさまざまな見解があるようです。

 

  • オーストラリアの場合

1994年から2002年までに生まれた子どもたちを8年間追跡調査したところ、

体外受精で生まれた子どもの方がわずかに知的障害を持って

生まれてくるリスクが増加したという報告があったそうです。

 

順天堂大学医学部産婦人科産婦人科専門医によると、

オーストラリアでは複数の胚移植を同時に行う方式が中心であり、

多胎妊娠が頻繁に起こっているとのことで、

知的障害のリスクが高くなってきたのは

むしろ多胎妊娠の影響なのではないかとしています。

 

神戸ARTレディスクリニックの医師も今回ご紹介した

質問者様に対して、多胎妊娠のリスクを指摘していました。

不妊治療の進め方次第では、自然妊娠に比べて

どうしても多胎妊娠の頻度が高くなります。

 

多胎妊娠は早産に直結し、早産は障害に

直結するというわけです。

体外受精、顕微授精の問題ではなく、

多胎妊娠を引き起こす方法で胚移植を行っている状況こそ

改善するべきかと思いました。

 

  • オランダの場合

1980年から2001年の間に不妊治療を受けた

女性から生まれた子どもたちを約20年間追跡調査したところ、

231名の子供ががんを発症しました。

そのうち体外受精で生まれた子ども、

自然妊娠で生まれた子ども、いずれも小児がんの発症率に

差はなかったそうです。

 

ここまで、体外受精、顕微授精に対して積極的な医師の見解です。

 

ただ、一般の方から見ると偏った自然のようにも思えたので、

反対の意見を出している医師の言葉もご紹介します。

 

ご自身が不妊治療を検討していらっしゃる場合には、

いい意見だけでなく、耳が痛い意見もある程度は

参考にするべきだと思うからです。

「いやだな」「聞きたくないな」

そう感じた方は、ここでこのページを閉じてください。

 

自然妊娠が難しいこと時代が先天性異常のリスクを高める可能性がある

体外受精の歴史はわずか40年程度で、

まだまだ十分なデータが集まっているとは言えない治療法です。

そのためいずれも確証のある意見ではなく、

あくまで可能性だと思って聞いてください。

 

自然妊娠が難しい、「不妊であること」そのものが、

子の先天性異常のリスクを高める可能性がある、

と指摘する医師もいます。

 

根拠として取り上げられているのは上記の「オーストラリアの場合」の論文で、

この医師が注目したのは知的障害の倍率でした。

 

自然妊娠に比べて体外受精による出生児の知的障害の

倍率は1.07倍、顕微授精による出生児の知的障害の倍率は1.57倍。

不妊症の障害の度合いが高いほど、

生まれてくる子供の知的障害の確率が高くなっているというのです。

 

直接こちらの医師の意見を確認したい方は

下記アドレスをクリックしてご覧ください。

https://phoenix-art.jp/news_213

顕微授精、体外受精の安全性、障害が生まれてくる子の可能性

不妊治療のクリニックでは、

簡単な質問をしたら怒られるのではないか。

どんな診察や治療をされるのかわからない。

そんな風に思っていらっしゃる方もいらっしゃるようです。

私自身、何度か行くこともあり

HPの情報も参考にしているのですが…

もっと気軽に相談できて、ちょっとした不安でも

頼れる存在なのかなとも思い始めていたりするのですが…

今回は、ネットにでていた情報から思ったこと

書いていきたいと思います。

 

  • 顕微授精、体外受精の安全性についての質問

顕微授精、体外受精の安全性について教えてください。

顕微授精や体外受精を行った場合に、

子どもが障害を持って生まれてくる可能性は、

自然妊娠の場合に比べて高いということはないのでしょうか?

  • 医師の回答

顕微授精、体外受精で子どもの障害などが

増えることはないようです。

ベルギーのグループによる報告では体外受精、顕微授精を

受けて生まれた子どもと、そうでない子、

300人以上を比較して障害などの確率に違いはなかったとしています。

 

ここでご紹介した回答は神戸ARTレディスクリニックの医師によるものですが

この回答について少し補足します。

まず、顕微授精、体外受精の安全性と、

これらの治療によって生まれた子どもが障害を持っている確率に関しては、

研究者によってさまざまな見解があるようです。

 

  • オーストラリアの場合

1994年から2002年までに生まれた子どもたちを8年間追跡調査したところ、

体外受精で生まれた子どもの方がわずかに知的障害を持って

生まれてくるリスクが増加したという報告があったそうです。

 

順天堂大学医学部産婦人科産婦人科専門医によると、

オーストラリアでは複数の胚移植を同時に行う方式が中心であり、

多胎妊娠が頻繁に起こっているとのことで、

知的障害のリスクが高くなってきたのは

むしろ多胎妊娠の影響なのではないかとしています。

 

神戸ARTレディスクリニックの医師も今回ご紹介した

質問者様に対して、多胎妊娠のリスクを指摘していました。

不妊治療の進め方次第では、自然妊娠に比べて

どうしても多胎妊娠の頻度が高くなります。

 

多胎妊娠は早産に直結し、早産は障害に

直結するというわけです。

体外受精、顕微授精の問題ではなく、

多胎妊娠を引き起こす方法で胚移植を行っている状況こそ

改善するべきかと思いました。

 

  • オランダの場合

1980年から2001年の間に不妊治療を受けた

女性から生まれた子どもたちを約20年間追跡調査したところ、

231名の子供ががんを発症しました。

そのうち体外受精で生まれた子ども、

自然妊娠で生まれた子ども、いずれも小児がんの発症率に

差はなかったそうです。

 

ここまで、体外受精、顕微授精に対して積極的な医師の見解です。

 

ただ、一般の方から見ると偏った自然のようにも思えたので、

反対の意見を出している医師の言葉もご紹介します。

 

ご自身が不妊治療を検討していらっしゃる場合には、

いい意見だけでなく、耳が痛い意見もある程度は

参考にするべきだと思うからです。

「いやだな」「聞きたくないな」

そう感じた方は、ここでこのページを閉じてください。

 

  • 自然妊娠が難しいこと時代が先天性異常のリスクを高める可能性がある

体外受精の歴史はわずか40年程度で、

まだまだ十分なデータが集まっているとは言えない治療法です。

そのためいずれも確証のある意見ではなく、

あくまで可能性だと思って聞いてください。

 

自然妊娠が難しい、「不妊であること」そのものが、

子の先天性異常のリスクを高める可能性がある、

と指摘する医師もいます。

 

根拠として取り上げられているのは上記の「オーストラリアの場合」の論文で、

この医師が注目したのは知的障害の倍率でした。

 

自然妊娠に比べて体外受精による出生児の知的障害の

倍率は1.07倍、顕微授精による出生児の知的障害の倍率は1.57倍。

不妊症の障害の度合いが高いほど、

生まれてくる子供の知的障害の確率が高くなっているというのです。

 

直接こちらの医師の意見を確認したい方は

下記アドレスをクリックしてご覧ください。

https://phoenix-art.jp/news_213

卵子の凍結保存、受精卵と未受精卵の凍結保存の違い

受精卵の凍結保存と未受精卵の凍結保存

 

高度生殖補助医療にまつわる技術のひとつに、

卵子の凍結保存があります。

これは、排卵はあるけれどなぜか妊娠できない方、

なぜか流産してしまう方、子宮に問題がある方の

不妊治療に有効な手立てとして採用されています。

 

この卵子の凍結保存には、受精卵の凍結保存と、

未受精卵の凍結保存の2パターンがあります。

なお、私の知る神戸ARTレディスクリニックでは…

未受精卵の凍結保存は行っていないそうです。

 

なぜなのでしょうか?

 

受精卵を凍結保存するのも、未受精卵を凍結保存するのも、

同じように感じてしまいます。

 

受精卵の凍結保存と未受精卵の凍結保存、その違いと意義

 

なぜ神戸ARTレディスクリニックでは

受精卵の凍結保存のみを行っているのか、

それはどうやらクリニックの方針が理由のようです。

 

・受精卵の凍結保存

配偶者および事実婚状態のパートナー間で

体外受精もしくは顕微授精を行い、両者の遺伝子を受け継ぐ

胚として成立したものを凍結保存します。

不妊治療の一環と言えるでしょう。

 

・未受精卵の凍結保存

未受精卵の凍結保存は配偶者や事実婚状態の

パートナーがいなくてもできます。

未婚の女性が将来のために行うケース、

がん治療などで自力では卵子を得られなくなることが

予想されるケースに適応します。

 

神戸ARTレディスクリニックで未受精卵の保存を

実施していないのは、基本的に配偶者間、

もしくは事実婚状態のパートナー間での

不妊治療が原則だからなのですね。

また、凍結保存した未受精卵による不妊治療の成績は、

あまり芳しくないようです。

 

未受精卵の凍結保存と、融解処理した卵子による妊娠率

 

未受精卵の凍結保存を実施している

クリニックのレポートを参照しました。

未受精卵の凍結保存、および融解処理の後に行った

体外受精の成績は以下の通りです。

 

  • 未受精卵の凍結、融解処理後、生存しているものの顕微授精1個当たりの成績

・30歳以下の時点で採卵したものの妊娠率:35%

・31歳~34歳:30%

・35歳~37歳:25%

・38歳~39歳:20%

・40歳以上:15%以下

 

(参考:山口レディスクリニック

 

このクリニックの成績をならすと、

体外受精・顕微授精の妊娠率は胚移植あたり約36%、

胚移植あたりの出産率は約28%とありますから、

30歳以下の時点で採卵したもので

妊娠率35%程度というのがすでに少し低いですよね。

それで、もがん治療で卵巣機能が失われる方にとっては

間違いなく希望の光となるはずです。

 

ちょっと昔の不妊治療ニュースで聞いた超高齢出産の話

 

ふと思い出したこと……。以前、中国で60代の女性が

長男を出産したというニュースです。

ご夫婦には成人した長女がいて、家族3人で

幸せに暮らしていたそうです。

ところが、60代になったご夫婦を残して長女が先立ち、

悲しみに暮れた彼らは先進医療の力を駆使して

新たな子に恵まれたのだとか。

この出産には複数の医師がチームを組んで、

万全のサポートで取り組んだといいます。

結果、健康な男子が生まれたものの、

母体には心臓や脳に大きな負担がかかり、

継続的な投薬治療が必要になった、とも。

 

改めて超高齢出産について調べて見ると、

日本でも53歳、58歳、60歳という超高齢出産の

事例が公表されていました。

 

また、海外では66歳での出産記録もあるそうで、

これらのケースでは未受精卵の凍結保存が行われたか、

三者からの卵子提供を受けたか、いずれかだと考えられます。

 

女性の社会進出が進んだ現代、

働いている内に妊娠適齢期が過ぎてしまった方は

数えきれないほどです。

未受精卵の凍結保存。

 

あなたはどう思いますか?

4月からの不妊治療の保険適用の話し

今日はゴールデンウィーク中の平日。

街中の人混みも昨日ほど

ないように感じます。

いかがお過ごしでしょうか??

 

さて、私が気になっている不妊治療の保険適用について。

今日は調べてもの、思ったこと書いていきますよ。

 

2022年4月、不妊治療の保険適用でどう変わった?

2022年4月、ついに不妊治療の保険適用がはじまりましたね。

これまで不妊治療と言えばすべてが自費診療でした。

不妊治療は、ひとりひとりに内容が異なる、

いわばオーダーメイドの治療です。

そのため、保険適用化に際して医師の側からは

混合診療などの問題点を指摘する声も上がっていましたよね。

実際の運用に関してはどのようになったのでしょうか?

 

不妊治療の保険適用化で、これまで高額な治療費のせいで

子どもを諦めていたような方々にも、

本当に道は開けるのでしょうか?

不妊治療の保険適用、その実態を、

まずは私の知るクリニック、神戸ARTレディスクリニックなどの

価格表を参考に検証してみたいと思います。

 

不妊治療の保険適用開始!でもやっぱり混合診療はNG

厚生労働省リーフレットを参照すると、

まず保険適用によって対象の治療については

治療費の自己負担額が3割になるそうです。

ただし、対象年齢の上限が、治療開始時点の

女性の年齢43歳未満と上限が定められており、

また、40歳未満は1子ごとに通算6回まで、

40歳から43歳までは1子ごとに通算3回までと、

回数の上限も決められています。

そして注目すべきは対象になる治療の範囲です。

 

・タイミング法

・人工授精

  • 生殖補助医療

・採卵、採精

体外受精、顕微授精

・受精卵、胚培養

・胚凍結保存

胚移植

 

ここまでが基本で、補助的な先進医療についても

対象になるケースがある、と記載されています。

それでは、具体的な料金の例をレポートで見てみましょう。

 

神戸ARTレディスクリニックの料金表(PDF)より

 

神戸ARTレディスクリニックの料金表には

重要事項が先に記載されています。

それは、保険診療と自費診療の併用が認められないこと、

保険適用外の治療を希望すると、全ての治療が自費診療になることです。

懸案事項であった混合診療の問題は先送りされた模様です。

神戸ARTレディスクリニックがこれまでに提供してきた

治療のなかで、保険適用になったものは以下の通りです。

 

・一般不妊治療管理料(3ヶ月に1回発生、3割負担で750円)

・人工授精(自費で1回20,020円、保険適用で5,460円)

  • 生殖補助医療

・生殖補助医療管理料(月1回発生、3割負担で750円)

・採卵(0個の場合3割負担で9,600円、採卵個数により加算する方式)

・抗ミュラー管ホルモン(AMH、6ヶ月に1回、3割負担で1,800円)

体外受精(個数に関わらず3割負担で12,600円)

・顕微授精(3割負担で1個12,600円、個数により加算する方式)

卵子活性化処理(3割負担で3,000円)

・初期胚培養(3割負担で1個13,500円、個数により加算する方式)

胚盤胞培養加算(3割負担で1個4,500円、個数により加算する方式)

・胚凍結保存導入時(3割負担で1個15,000円、個数により加算する方式)

・胚凍結保存維持費2年目以降3年目を限度(3割負担で10,500円)

胚移植について

 →新鮮胚移植の場合(3割負担で22,500円)

 →凍結胚移植の場合(3割負担で36,000円)

 →アシステッドハッチング(3割負担で3,000円)

 →高濃度ヒアルロン酸含有培養液添加(3割負担で3,000円)

 

~個人的な見解という名のもやもや~保険適用外のもの

男性側の不妊症検査で行う精液検査や、

精子の凍結保存、精子の凍結保存維持、そして、

やはり着床前診断が保険適用外になっているのが

どうしても気になります。

それから、保険適用になる治療の回数にも制限が定められました。

年齢の上限が決まっているのは仕方ないですが、

どうしてもあきらめきれずに

6回以上体外受精に挑む方だって少なくないはずです。

体外受精は繰り返すほど成功率が

下がっていくとはいいますが、現状、

国民に対して不妊治療を推奨するほど

危機的な少子化に直面しているのに!?

という思いもあり……。

また、そのくせ、治療の成功率を上げる

可能性がある着床前診断を除外した点、

男性側の検査、精子の凍結保存、これらも除外した点、

複数の箇所に対して……もやもやします。

もう一度言います。もやもやします!

 

結局のところ、不妊治療の保険適用は始まったけど、

実際には自費診療で助成制度だけがサポート

になるというケースが多くなるのでは?

と思いました。あくまで個人的な感想です。

それでも、完全自費診療だったこれまでよりは

マシですよね。きっと。

少しずつでも改善されていくといいな、

という期待を込めて。みなさま、声を上げていきましょう!